マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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番条町1・中谷酒造家のドウガン注連縄

2020年08月25日 10時04分10秒 | 大和郡山市へ
大和郡山市内で唯一の造り酒屋といえば中谷酒造。

会長と初めてお会いした場は自然観察会だった。

10年前のことである。

民俗を記録しているとお話したら家で簾型の注連縄を作って母屋の玄関と門屋に飾っている、と・・。

作るところから拝見できるでしょうか、とお尋ねしたら、どうぞだった。

会長はその注連縄を「ドウガン」と呼んでいた。

番条町・熊野神社のマツリに参拝する朔座があった。

北座と南座のマツリ。

代々継いできたいわゆる筋目の宮座であるが、高齢化もあって、座を継ぐことが難しくなり、平成25年を最後に両座は解散した。

の生き字引でもあった会長は座帳記録などを見せてくださった。

昭和30年代に収録した杵搗き唄(音声)とか禊ぎ浴(※8ミリフイルム映像)などは貴重。

会長の熱望によってフイルム映像はDVD化。

音声はカセットテープへダビングコピー。

そのコピーは座の控えとして1セット。

もう1セットは県立民俗博物館に寄贈された。

また、北の大師講にもお勤め、なにかと世話になった会長である。

門屋に飾った注連縄はたぶん息子さんが継いだと思われる「ドウガン」である。



その名も正月三日間とも続けて行われるユズリハの御供の在り方も継承されたと思うが・・。

(H31. 1. 3 EOS7D撮影)