マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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白土町・NK家のドウガイ注連縄

2020年08月08日 09時10分09秒 | 大和郡山市へ
ゾウガイ作りをしていた元庄屋家の男性がいうには、村で2軒がしているという。

かつて村の3割から4割のお家が簾型注連縄を作って架けていた。

いつしか廃れて今ではたったの2軒。

その1軒はよく存じているNKさん。

村の念仏講調査の際にずいぶんとご尽力をしたくださったお方であるが、注連縄の件は聞いたことがない。

まさかと思ってお家を尋ねたら、掲げていた。

声をかけたら屋内から出てこられた。身体は大丈夫か、心配してたで、と云ってくれる優しいご主人は、数年前から推進してきた橘街道プロジェクトの第一人者。

育てる橘から売り物にと発展させていた。

「不老長寿の果実とされる大和橘。絶滅危惧種の果実を地域の誇りに歩んできた再生の道。そのすべてを詰め込んだ『よみがえれ!大和橘―絶滅の危惧から再生へ―』を発刊された。

平成31年1月7日~20日までは奈良市内目抜き通りにある啓林堂書店奈良店で発刊記念イベントも。

なら橘プロジェクト推進協議会のことや大和橘を利用した食品や雑貨も販売する出版記念の催しに出かけなくては・・・と。

大阪で正月飾りを販売していた奥さんが戻ってきた。

積もる話はいっぱいある。



忙しい二人であるが、NKさんが門屋に架けた注連縄の名はつい最近になって知ったそうだ。

行者講の取材にお世話になったK家もまた大庄屋。

注連縄作りは継承しなかったが、名はドウガイと呼んでいた。

Kさんの話しを知って「そうか、30年間も作り続けてきた注連縄。名前はドウガイという名だったんだ」。

その名を知ったのは5年前。

白土の文化を継承していきたいと話していた。

(H30.12.31 SB932SH撮影)
(H30.12.31 EOS7D撮影)