昨年末にご注文頂いた EXIGE用フロントリップスポイラー、
本来は通常受注後1.5か月納期なんですが工数不足が原因で延び延びでしたがようやく完成。
メーカーワークス向けGT3用パーツの大量注文の為少量受注生産品の製作が思い通リに
いかない今日この頃です。
CFRPプリプレグ原材料の供給状況は以前よりも更にタイトになっておりまして
(既にお伝えしてますように、圧倒的な航空機産業向け需要が原因ですが同業他社の中には
原材料入手自体が出来なくなった所も出ているようです。)
更に追い打ちを掛けるように、これまで使用していたプリプレグ素材(100%オリジナル仕様です)
の生産も完全に途絶えてしまいました。
何を意味するかご理解出来ると思いますが、CFRP本来の軽さと剛性だけでなく
外観品質も重要な要素と考えてカーボン素材~含侵樹脂とその分量にまでノウハウを入れて
オリジナルプリプレグを使用し更に特殊なマスター型と素材貼り付け前工程での
非常に手間の掛かる作業等々、そして真空バッキング後のオートクレーブ温度と焼き時間
更にクーリングダウン管理・・・・
とんでもない手間暇を掛けてこれまでの製品を製作してきてます。
今回のEXIGE用フロントリップスポイラー、
プリプレグ原材料は汎用品を使ってます。
製作をし易くする目的と思いますが・・・
一番の悩みが素材に方向性があり表と裏があるという事です。
(型への貼り付けは今までよりもやり易くなってます)
方向性がある=バイアス使いにてセンター部分の張り合わせは表面と裏面使用となる為
光の反射が異なります。
今までのオリジナルプリプレグは左右共に光の反射は一緒・・・
従って、この光の反射の違いをなくす為にはバイアス使いでなく単純に表面は3分割の横若しくは縦方向の
張り込みに変える必要が出てきます。
尤も、物は言いようで・・・
綾織カーボンをバイアス使いしてセンター部分で張り合わせている=取り要尺が多くコスト高の
かなり凝った仕様という主張にもなりますが・・・
それから一番困ったのが、これまでのオリジナルプリプレグ素材はオートクレーブ工程後は
型から製品を抜いた状態で完成だったのですが
今回の素材ですと型抜き後に製品自体をポリッシュしてようやくほぼ同様の外観品質に漕ぎつけました。
これまでの原価にこの研磨費用のせますとエライ事になるので今の所計算しないようにしてますww
気が付くとEXIGE用CFRPパーツを製作したのが既に9年前・・・
ボチボチマスター型も経年変化にて疲れてきてます・・・
今日現在のMT-DRACO格言:
何時までも在ると思うな 親とCFRP DRY CARBON PARTS
* LOTUS EXIGE用CFRPフロントリップスポイラー ¥105,000(税抜)
* LOTUS ESIGE用CFRPフロントアクセスパネル ¥118,000(税抜)
予告なく価格改定の可能性がありますのでお問合せ願います。 受注生産(受注後2~3か月)
エンジンフードとサイドインテークBOXは販売終了しました。
Mobile: 080-6689-9950
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