
映画のロケーション・スカウト、ジョン・ペラム・シリーズの第一作目。ロケーション・スカウトってなんだろう? と思っていると映画に合うロケ地を探す仕事だそうだ。
このペラムと相棒のマーティが、ニューヨーク州クリアリーの町にたどり着いて間もなくマーティが死亡する。保安官事務所は事故死と断定するが、ペラムが調査すると殺されたと確信する。
それから事件が次々と起こり、ワルそうにみえる男がいい人間だったり、善良に見えるのが悪事を働いていたりという、どこにでもある筋書きになっている。
保安官事務所とか大型のキャンピング・カーやカウボーイ・ブーツ、それに日本人にはトンと分かりづらい銃の名前、例えばベレッタのボルト・アクション、SIG-ザウアー300マグナムに弾丸の口径とくると嫌でも西部劇風を思い浮かべる。それに男と女。これだけあればカントリーライフと共に、パンとかドカーンとかの銃の音や愛しあう喘ぎ声が聞こえてくる。
巻末に解説があって、それによると本作は1992年の作品で、日本では『死を誘うロケ地』の改訂版とのこと。