永平寺(福井県)、総持寺(神奈川県)を二大本山とする禅宗の一派の曹洞宗(そうとうしゆう)東渓山玉泉寺は、千葉県長生郡長南町地方道27号線沿いの農道の奥にあった。山門があってすぐ本堂という小さなお寺だった。駐車場は、芝生が敷き詰められたかなりの広さがあった。
お寺の由来は、天正18年‘1590年)長南武田氏落城のとき、山内にあった玉泉寺も焼失、地頭(じとう=貴族・社寺が私有した土地・荘園(しょうえん)を管理し、租税を徴収した職名)・神尾若狭守の寄進を受け、木更津真如寺十一世・超室大越大和尚の開山による。との説明がある。
本尊は、千手観世音菩薩。不思議なことに、浄財を受けるお賽銭箱が、どこにもなかった。