「三途河頭極楽東門蓮華台上阿弥陀坊太平埜山本実成院長福寿寺」これがこのお寺の勅号で、日本一長いと言う。関東の学問所として房総内外の寺院子弟の教育に当たり、中世においては、西に比叡山、東に三途台(当時は東叡山と称した)ありと言われ、関東天台の要をなし房総三国での大本山として、末寺308ヶ寺を有した古刹という。
梨本(京都・大原三千院)、毘沙門堂(びしゃもんどう)(京都)両門主もこのお寺の住職となった縁でこの勅号を賜ったとか。延暦17年(798年)桓武天皇の勅願により伝教大師最澄によって創建され、文和年中(1353年)比叡山恵光坊義喧僧正によって再営された。
田んぼの真ん中に位置していて、本堂周辺は樹木も少なく、本堂前は砂地で訪れた日は真夏の太陽に燻(いぶ)されるような暑さのせいかいらいらした気分になった。ここは多角経営を目指しているのか、テニスコート、ログハウス、露天風呂まであった。仏像教室に精進料理と多彩な面を見せる。これも布教の一環らしい。本尊は、阿弥陀如来。
本堂の隙間から撮ったのでハッキリしない