
昨日のことは翌日には思い出せない記憶喪失のクリスティーン(ニコール・キッドマン)が目覚めると隣に横たわる男がいる。夫のベン(コリン・ファース)だと言う。毎朝、同じ質問に対し昨日と同じ回答。
「君は事故にあったんだ」とベン。ナッシュ医師(マーク・ストロング)が言う「10年前、君は工業団地で倒れていたのが見つかった。頭を強打されていた」夫の説明とは全く違う。疑念が急速に広がっていく。
犯人を見ているのは、クリスティーンだけ、ただ思い出せないだけ。自分が何者で、置かれた状況が定かでない不安は戦慄を覚えるが、よくある題材で目新しさはない。
俳優のイメージというのはかたくなで、人相から見て医師のナッシュ役のマーク・ストロングが怪しいと思ったりする。コリン・ファースは、善良な男のイメージが強くとても犯人と思いきれない。ナッシュでなければ、別に犯人が存在すると固く信じて観ていたが……
それにしてもアカデミー主演女優賞や男優賞受賞の俳優でも、こんなB級作品にも出るんだ。出演料も弾まれたんだろうなあ。ニコール・キッドマン48歳。コリン・ファース55歳。そろそろ峠にさしかかってきたかな。





監督
ローワン・ジョフィ1972年生まれ。その他の出自不詳。
キャスト
ニコール・キッドマン1967年6月ハワイ生まれ。
コリン・ファース1960年9月イギリス、ハンプシャー生まれ。
マーク・ストロング1963年8月ロンドン生まれ。
アンヌ=マリー・ダフ1970年10月ロンドン生まれ。