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乗客数人、副操縦士、客室乗務員1人の証言を元に制作「ハドソン川の奇跡」

2015-11-28 17:39:23 | 映画

 アマゾン・プライムで鑑賞。これもドキュメンタリー・タッチの映画。2009年1月15日午後3時30分。ニューヨーク発シャーロット経由シアトル行きUSエアウェイズ1549便は、離陸後ほぼ1分半を経過するころカナダガンの群れに遭遇。その鳥がエンジンに吸い込まれ両エンジンがバードストラク。再始動が出来なくなり離陸から3分28秒後、ハドソン川に不時着水に成功する。乗員・乗客155人の命は救われた。

 乗員は、機長チェズレイ・サイレンバーガー57歳、副操縦士 ジェフリー・B・スカイルズ49歳、客室乗務員シーラ・ディル57歳、ドナ・デント51歳、ドリーン・ウェルシュ58歳、乗客150人。

 当時のニューヨーク州知事が「ハドソン川の奇跡」だと言ったのが定着した。映画は、乗客、副操縦士、客室乗務員の証言を元に再現されていて視点は乗客にある。乗客の不安や恐怖や焦燥は伝わってくる。

 コックピットの場面はごくわずか。本来こういう映画では機長の判断が重要になるがその部分は事務的といってもいいかもしれない。どういう描き方をしてもいいが、観る人次第でなにかしっくり来ない。どうも機長の証言がないせいかもしれない。

 ウィキペディアで調べると、この機長チェズレイ・サイレンバーガーは英雄視を好まない傾向で、映画の話に乗らなかったというのが真実かもしれない。

 この映画以上に期待したいのは、今年の6月ワーナー・ブラザーズがサイレンバーガー機長の著書「機長、究極の決断」を、監督クリント・イーストウッドで映画化すると発表。楽しみではある。

 この機長の人となりが垣間見える語録をウィキペディアから引用しよう。
「訓練してきたことをやっただけ、自慢も感動もない」
「急いでやらなくてはならないことの一つは、妻に電話して今日は夕飯はいらないと断ることだ」