次のお題は「経路」です。
1.3.1 Walls may or may not lead to the entrance/exit. Walls that lead to the entrance/exit are called linear walls. The walls that do NOT lead to the entrance/exit are called "Floating Walls".
1.3.2 Paths will be approximately 30 cm wide with +/-2cm variation, but may open into foyers wider than the path.
1.3.3 One of the outermost tiles is the starting tile, where a robot should start and exit the run. This may be on the second floor but not on the ramp.
1.3.4 The starting tile is always a checkpoint.
1.3.1 壁には、出入口につながる壁と、つながらない壁があります。 出入口につながる壁は、リニア壁(輪郭壁)と呼びます。 出入口につながっていない壁は、フロ-ティング壁(浮き壁)と呼びます。
1.3.2 経路は、約30cmの幅です。(±2cmの差があるかもしれません) 経路より幅の広い大きな広間があるかもしれません。
1.3.3 最も外側のタイルの1枚がスタートタイルになり、そこからロボットは出発し、そこに戻ります。 スタートタイルは2階に設定されるかもしれません。(傾斜路にはスタートタイルは設定されません)
1.3.4 スタートタイルは、チェックポイントになります。
こんな感じでしょうかねぇ。
結構赤くなっている部分がありますが・・・実質的には新しい項目はありません。
いままで、ルールで明確に規定されていなかった部分を、より明確にしただけのようです。
まず、1.3.1 には、Linear Walls と Floating Walls を規定しています。
Linear Walls の 「Linear」ってどういう意味なんでしょうねぇ。 私は辞書を調べて「輪郭」というのを見つけました。 これなのかなぁ!? まあ、とにかく、外壁につながっている壁を「リニア壁」とします。 外壁につながっていない壁を「フローティング壁」とします。
ルール本文表現で一方は linear walls で、もう一方が"Floating Walls" って、片方は大文字だし、ちょっと贔屓じゃないですか!? (笑)
1.3.2 は、しつこくも、経路の幅を30cm±2cmと規定しています。 だったら「approximately」はいらないですよね。 これは・・・どこかの大会に神経質なチームが居て、経路の幅を計って「ほら、正確に30cmになっていないぞ」ってクレームでもあったのでしょうか!?
1.3.3 では、外壁に面しているタイルのうちの一つがスタート地点になることを示しています。 そして、それは2階かもしれません。 これは、何も新しいことではありません。 2013年のアイントホーヘン世界大会では、2階からスタートするコースもありました。(だから2013年ルールと変わりません。) より明確にするために記載したようです。
それから、外壁に面しているタイルでも、傾斜路がスタート地点になることは無いようです。
1.3.4 では、スタート地点はチェックポイントになる、と規定しています。 これは、「競技進行停止の後は最後に通過したチェックポイントを再スタート地点にする」と定義されたためと思われます。 そうすると・・・スタート地点にも銀のタイルが置かれるのでしょうか!? もし、銀のタイルが置かれると・・・マッピングしていなくても終了ボーナスを得られる可能性が出てきますねぇ。
(例えば、銀のタイルを見つけたら必ず20秒間停止する。というプログラムのロボットがあれば、たまたまスタートタイルに置かれた銀のタイルの上で停止するかもしれません。審判は、それが終了ボーナスであるかどうか、見極めなければなりません・・・大変だぁ)