今回のお題は「被災者」です。
1.5.1 Victims are heated sources located near the floor of the arena (centered approximately 7 cm above the floor).
1.5.2 Each victim has a surface area greater than 16 sq cm.
1.5.3 The organizers will try to keep enough difference (minimum of 10 degrees) between victims' temperatures and the indoor temperature. The temperature of victim simulates human body temperature between 28oC to 40oC.
1.5.4 There will be a minimum of five (5) active victims in any round.
1.5.5 There may be objects that resemble victims in appearance, but are not heated.
Such objects are not to be identified as victims by robots.
1.5.6 Victims will never be located on black tiles or on tiles with obstacles.
1.5.1 被災者は発熱体で、競技アリーナの床の近く(中心が床から大体7cmくらいの高さ)に配置されます。
1.5.2 被災者の大きさは16平方cm以上です。
1.5.3 被災者の温度は人間の体温に近い28℃~40℃になるようにします。また運営者は室温と被災者の温度の差が明確になるように、10度以上違いが出るようにします。
1.5.4 どのラウンドにも最低限5個(人)の被災者を配置します。
1.5.5 被災者と同じ形をしているが、熱を発していないものが配置されているかもしれません。 それらは、ロボットには被災者と判断されません。
1.5.6 被災者は黒のタイルや障害物が置かれたタイルには設置されません。
こんな感じでしょうかねぇ。
ほんの一部に赤い文字(記号)がありますが、2013年ルールからの変更はありません。
昔は、電気ヒーターと定義されていたのですが・・・それは「やめて下さい」と願いしたので、単なる発熱体になりました。
2012年のメキシコ世界大会でも2013年のアイントホーヘン世界大会でも私が持っていった「ホッカイロミニ」が大活躍しました。(笑)
そもそも、ルールで壁の高さが低くなったので、電気式のヒーターは使いづらくなってしまいました。
ジャパンオープンでは、AC100Vのセラミックヒーターを使っているのですが・・・温度の調節ができなくて、前回計測したら55℃でした。(これは、ルール云々ではなく、危険じゃないですか!?) アイントホーヘンでは、ペルチェ素子を使っていたのですが・・・いくつかを組で制御しており(1つ1つを制御できない)熱いのもあれば、ぬるいのもありました。
アイントホーヘン世界大会のペルチェ素子への配線は、アリーナの床の下側(裏側)で配線する必要があり、大変苦労しました。(私自身はやっていないので苦労していないのですが・・・セバスチャンやレベッカやボランティアの若者達が大変苦労していました。)
1.5.5 では、ダミーの被災者を定義していますが・・・メキシコ世界大会でそのような設定がありました。 今は、温度以外で被災者を発見するロボットは無いので、まあ、無意味なような気がします。