今回のお題は「ロボットの構造・組立」です。
規定を満たしていれば、ロボットキットだろうと自作だろうとOK、という部分は変更がありませんが、その後に長文が追加されました。
2.2.2. Any commercially produced robot kits that are specifically marketed as 'line followers' or 'rescue' robots will likely to be disqualified unless *significant* modifications to both the mechanical design and provided software. If there is any doubt as to the legitimacy of a particular commercial product, participants must contact the International RoboCupJunior Rescue Technical Committee several months prior to any competition to confirm. Organisers will treat all inquiries with the utmost privacy, and will not release details to any 3rd parties.
2.2.2. 市販されているロボットキット 特にライントレースロボットやレスキュー競技専用のロボットを(ハード的な)改造やプログラムの修正などをせずにそのままの形で使用すると、おそらく失格になる。 特定の製品の合法性に関して疑いがある場合は、参加者は競技会の前に、インターナショナル RoboCupJunior Rescue Technical 委員会に確かめるために連絡しなければなりません。 主催者はすべての質問を最大のプライバシーで扱って、第三者には一切公表しません。
はいっ。
なんだか怪しいルールが追加されましたねぇ。
Yahoo先生も頑張ってくれているのですが、なんとも心もとない感じです。
一応勝手な解釈では・・・
単なる中の国対策ですね。 (きっぱり)
で、終ってしまっては勿体無いので・・・
世の中にはライントレースやレスキュー競技に特化したロボットの製品が市販されていて、それを買って、組み立てると・・・・
本日ご紹介するのは、こちらのロボットです。
ご購入いただくだけで、あなたも世界大会に参加することができます。
改造や機能追加は一切必要ありません。
2010年のジュニアレスキューの競技で必要な機能はあらかじめ全て備えています。
5年間を費やして、専門の職人が一つ一つ手作りでていねいに仕上げたものです。
そして、出荷前には専門家が完璧なパフォーマンスを発揮できるように丹念に一台一台手作業で調整しています。
さらに、コチラの商品は難しいプログラミングが一切不要です。
あなたは、電池を入れて、スタートボタンを押すだけ!
これならもう、会場で、こそこそとメンターに作ってもらったプログラムをUSBメモリに入れて受け渡してもらうことも必要ありません。
今なら、この商品、同じものをもう1台付けて 1万9800円でお届けします。
なんて、売られているのでしょうかねぇ。
で、工業製品として、あまりに完成度の高いものを、「何の工夫もせずに」競技会で使用するのは、ダメだよ。 と言っているのですね。
こんな、ルールが規定された裏には、このような工業製品が存在しており、それを使用して競技会に参加したチームが存在した・・・と、うがった見方をしちゃうのは M&Y家族だけでしょうか?
後半部分は、心配な製品があれば、レスキューTCに送ってみてね。
といったところでしょうか?
このルールのミソは「significant modifications」というところですね。
ロボットを見せて、「あなたのロボットは significant modifications がされていないから失格!」と、言われないようにしてほしいものです。
「何の工夫もせずに」の判断が難しいですね。
「あなたは、どんな工夫をしましたか?」
「はいっ、どの電池が一番長持ちするか研究しました。」
「他にはどんな工夫をしましたか?」
「はいっ、電源スイッチをすばやく確実に入れられるように何回も練習しました。」
「ほっ、他には無いの?」
「はいっ、せっかく買ってもらったロボットを壊さないように、大事にしまっておきました。」
なんちゃって!