1974年竣工 サンビオラの3番館建替え 40年足らずの運営期間かと思うと複雑だ。駅前の用途が商業から住宅に変容した。また権利関係がまとめられ、さらに単純化し売却され、今度はマンションでまたまとめられたうえ細分化される。長期的な用途と権利関係の波を感じる。なにが良い開発かは、社会の価値観により変動する。<o:p></o:p>
建築はProduct(製品)であり芸術ではないという。たしかに美術(Fine Art)は純粋で、あっても邪魔というのは少ない。建築は使い勝手や景観などの不適合で使わない(例えばSyntax,、道頓堀キリン 等の取壊し)とか、施設の寿命や社会背景の変化で建替えは避けられない。だから、製品であるというのも分かる。ただ、製品にも記念碑的なものもあり、また都市のシンボルや資産となる建築もある。それは独自性や記憶に残るものだ。<o:p></o:p>
開発とは、建築とはなにかを考える。かといって時代や流行に迎合したものが良いというものではない。<o:p></o:p>