都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

円安は誘導か、インフレはそんなに良いのか

2013-02-24 06:56:04 | マクロ経済

 G20の会議で円安などは世界経済の観点から「通貨安競争」の懸念と指摘があった。これを言うなら、その前に政治空白もあり円の独歩高であったのが問題だ。今はその修正期となっている。円安に転じる時期とは、輸入は先物で円高維持、輸出は円安で円建てなら収入拡大になる端境期であり見かけの企業収益が伸びる。通貨はユーロにしてもこの10年程の間で80円~170円まで倍以上の変動があった。今が120円というのも安いとは言えないし、ドイツ車、フランスのシャンパンやスーパー・ブランドなどは殆ど変動が無かった。日本市場の円建てにペグしていたのではないか。<o:p></o:p>

 デフレからインフレへの変化にも同じような経済効果がある。長期金利は急騰しないが、目先の収入は増える。給与も物価が上がってからタイム・ラグがあり上がるため企業の収益は増大する。但し、資産効果も大きく格差拡大ともなる。(現在の貿易赤字は主に原発停止によるガス輸入の急増のため)<o:p></o:p>

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 世の中、短期的にはだまされるが、中期的には平衡になる。音楽の転調みたいなものだ。金融政策や日銀の政策では短期の「期待される」インフレ誘導になるかもしれないが、中期には、生産性の上昇がないと財政赤字の返済金利上昇(国債の利率上昇、債券価格の下落)となる。今度は、「国の信用」が課題となろう。<o:p></o:p>

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 より経済が発展するには、消費拡大だが日本は民間の貯蓄があるが、政府の赤字が大きいというお上配分型の投資政策が行き詰っている。増税による財政赤字の削減と民間貯蓄が少なくなっても安心な政策の立案による民間貯蓄から財政赤字への移転も必要となる。国際性という外部性は国内の負担つけかえという内部性になる。となると、頼れる政策と政党がないと前に進まない。一時の人気は、両刃の剣だ。<o:p></o:p>

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 これからは利権ではなく公平・公正な負担の時代だ<o:p></o:p>

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コメント
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