分かりやすいのか、話題の会計本。内容は、ファイナンスというより、資金調達と経営の概論と事例紹介になっている。
ファイナンスというより、会計を学ぶ学生にファイナンスの入門書という位置付け。
役に立つのは:
・B/S, P/Lを上下にまとめた図示
・会社の分析を、A.資金調達、B.資金創出(キャッシュ・フロー)、C.資金の最適配分、D.株主など(配当か内部留保か)に分けての評価
・売り上げの質:既存設備を活用するための無理な出店など赤字の要因
・利益の質:うそとごまかしの手法、R&D費用の扱いや削減
・会計基準の変更:実はIFRSなどは解散価値の算定なのだが言及がない
・将来的な投資の評価:これは仮定条件とDCF評価、そして柔軟な見直ししかない、都市計画でも巨大プロジェクトは経済・社会情勢変化にあわせた「柔軟な見直し」が前提、固定的な「計画をやらねばならぬ」という「空気」が一番失敗につながる(参考:「失敗の研究」など)
・理・心・運は1:4:5→賛同する、心の「責任を背負う」というのが重要で、ぶれない、曲げない、逃げないが大切
ファイナンスの入門用に良い