痛ましい事件で、ひたむきな現代のアニメ職人ともいうべき才能が失われた。虚脱感しかない。しかも、40ℓのガソリンでの放火という異常事態、さらに建物内の螺旋階段が煙突となり延焼を誘ったのだろうか。
京都の誇るべき産業の先鋭として京都アニメーションは知らなかった。しかし、地下鉄でも、駅のキャラクターに「アニメが多いなぁ」とは思っていた。京都の誇る産業だったのだ。( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E4%B8%8B%E9%89%84%E3%81%AB%E4%B9%97%E3%82%8B%E3%81%A3 )
犯人の動機は不明だが、なぜ、「もの作り」の方々を殺人に向かうのか。世の中の「闇」を感じる。一見、好調の日本経済だが、その裏には「不満」があり、その先には「衝動」が潜んでいる。
マクロ的には「草食化」など、おとなしい社会傾向になり、不満を抱く層は目立ち、先鋭化する対比があるのか。または、マイクロ的には、自己の「イメージ」と「実態」の乖離がネット社会であぶり出されるのか。
報道により、アニメ制作とアニメ関連の大学なども京都の地場産業と分かった。京都ブランドとして認知し、京都アニメーション再生のため募金を、産業保護の観点からも、またファンへの対応からも京都市が主体となりまとめるのが良いだろう
都市産業としての京都のアニメに権威を与え、守り、助けるが行政の姿だ
さらに、今回は地下鉄サリン事件( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E4%B8%8B%E9%89%84%E3%82%B5%E3%83%AA%E3%83%B3%E4%BA%8B%E4%BB%B6 )を上回るテロに近いガソリン放火だ。しかも、日用品に近い材料で、バケツでガソリンをまく(気化させやすく、爆発を誘発する)という新たな手法だ。今後建築として考えなければならないことは:
①オフィス用途で小規模建物の場合も、入口の他に非常出口を完備
②煙突となる螺旋階段の禁止または、耐火壁でチューブ状とし、扉を設ける
③引火しやすい原画などある場合はスプリンクラーを設置する
今回の事件は建築基準法を見直すべきと考える。
まったくいたましい、追悼にバッハを聴く