都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

なぜ、コロナ禍でも株が上がるか、行動経済学でカモを考える

2020-09-13 02:08:23 | マクロ経済
 日銀やGPIFの買い支えがあるにしても、最近の株高は異常だ。アベノミクスの行き詰まりもあり、コロナ禍が無くても2万円は割れる状況だった。さらに、コロナ禍なら半値になると思っている。

 しかし、リーマン・ショックでも株価の底まで1年半かかった。すぐには落ちないのはなぜなのかは行動経済学で分かる。

①他人の利益がうらやましい
・株価の上昇はおかしいと思っていても、株を持っている他人が利益を出している
・人の利益をねたむ心があるため、遅れても追従したくなる

②短期の利益しか考えない(売り抜けられると過信する)
・株価が上がっているため、短期で売り抜けるつもり
・〇%まで上がると売るなどの予定を立てるが根拠に薄く、儲かると更にと思って深追いする

③損が出ると嫌で嫌で、損切りが遅れる
・買ってみると損が怖い
・損が出ると、売りたいが「損を実現化したくない」ため、売りにたじろぎ損が拡大する

 私見だが、ファンドや投資銀行が株価を吊り上げ、空売り準備をしているとしか思えない。コロナ禍で投信も売れていると聞く。しかし、株価は秋の気温と同じで下がりだすと急激だ。カモになるのはやめよう

 今は低金利だが、日本は相変わらずデフレだ。ということは、銀行預金でも損はしない。じっくり底を待つのが得策だ。ガルブレイスの「大暴落1929」から、リーマン・ショックの後知恵本を読んでも「熱狂」が大損につながる。株価下落を待っていても損失はほとんどない。

 ニュースが、リストラとか、ブランド売却とか、閉店とか言っている。じわじわ失業率(遅効性がある)も上がっている。この状況をよく考えよう。

毒蛇は急がない
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