メディアの忖度だろうか、ニュースも能登半島と阪神淡路の地震関連が多く、声を潜めたような雰囲気になっている。
NHKでは7時のニュースに能登半島の地震の骨箱と仏壇の光景が映されたが、夕食時に快適なものではなかった。もう会えなくて悲しいというのなら、思い出と災害状況の対比を語る様子でも表現できるのではないか。
2歳の孫が、「地震」のニュースと分かるほど、被害状況、生活、悲しみ・哀しみの報道が多い。
しかし、災害の時こそ支援となる明るさの側面、支援、工夫、努力などを明るく報道できないものか。
視聴者からの指摘を恐れる報道の同質化としか思えない。つまりは、報道の手抜きだと思う。
その反対に、二次避難の進み方、問題点、地域選定の仕組みなど詳しい報道は見ない。現地の被害状況(倒壊率、築年、原因など)、ライフ・ライン復興スケジュール、公共施設(病院、役所、学校など)をまとめたデータの提供などは少ない。
人口減少、高齢化、自動車だよりの能登地域の生活・インフラ問題の検証と、これからの地域復興に向けた取組などマクロな地域経営の観点の番組などはまだない。
結局、野次馬的な「茶の間の正義」なのか