アドヴェント(クリスマス前の4週間)から続いていたクリスマス・シーズンも1月6日で終わり
この日は、
東方の三博士がベツレヘムの星に導かれて、幼児キリストを訪問した日とされ
手持ちのダイアリーによれば、ドイツ、オーストリア、スイスのほかフィンランド、ギリシャ、イタリア、スウェーデン、スペイン、スロヴァキアで祝日。
マウス描きみみず版三博士
三聖王という呼び方もあります。
三人の名前は、バルタザール、カスパール、メルキオールというのが一般的。
中のカスパールは黒い人物(黒いひげの誤訳という説も)
そのカスパールには、末裔がいたのです
それが、
ミヒャエル・エンデの冒険メルヘン「ジム・クノップフ」の主人公
ジム・クノップフ前編
ジム・クノップフ完結編
この2冊はエンデ初期の作品で、当時はまだ黒人に対する差別が今より、ずっと強かった時代。
赤ん坊のとき、コーティングしたカゴに入れて海に流されたジムは黒人の少年で頭が良く、勇気も思いやりもあるスーパーボーイ
人種差別に対する著者の抗議が込められているように思えます。
物語が楽しく、砂漠の描写も見事で、繰り返し読んでいる「お気に入り」です。
日本語版は「ジム・ボタン」で、何故かはお話を読むと分かります
ファンタジックな冒険物語のお好きな方におすすめ
日本語版はAmazonその他で購入可能
前編:ジム・ボタンの機関車大旅行
完結編:ジム・ボタンと13人の海賊
また蛇足
1月6日(三聖王の日)が過ぎるとカーニバル(ファッシング)期間。つまり、暖房も照明も悪く、冬が暗く寒かった時代、初冬をクリスマスで乗り切った後は、カーニバルで騒いで寒さを凌ごうということだったのでしょう。
舞踏会で踊るのも一種の暖房法