日本特有のチョコレート売上促進日のことではありません。

ウィキ・フィリー画像
既に昨年、予告編「
1913」があったように、「14」と言えば「1914」
そして今年は
第一次世界大戦勃発から100周年なのです。
昨年後半からNZZ(新チューリヒ新聞)にも特集記事が掲載されるようになり、ラジオでも特集番組が時々あります。調べていませんが、雑誌やテレビも同様だと思います。
第一次世界大戦はヨーロッパに強烈な衝撃を与えました。そして、その残響と余震は21世紀まで続いています。第一次世界大戦の戦後処理が
第二次世界大戦の原因となり、両大戦の生み出した様々な紛争は今も続いているからです。
第一次大戦で戦死した
ウィルフレッド・オーエンの詩集
オーエンは、フランスの戦線における体験から、戦争の残酷さ悲惨さを表現した多くの詩を書き残しました。しかし、推敲・整理・編集をする前に、1918年11月4日戦死。休戦協定で戦闘が終わったのは1週間後の11月11日でした。
"I am the enimy you killed, friend.
I knew you in this dark: for so you frowned
Yesterday through me as you jabbed and killed.
I parried; but my hands were loath and cold.
Let us sleep now...."
オーエンの詩
"Strange Meeting"の最後の部分
オーエン戦死後、オーエンの詩集を出版したジークフリート・サスーン
オーエンは戦争中、詩人サスーンと知り合い、大きな影響を受けました。第一次大戦でも(それ以前の戦争や第二次大戦と同様)多くの芸術家が戦死していますが、サスーンは生還し、オーエンとともに代表的な「ウォーポエット(戦争詩人)」として知られます。
サスーンについてはウィキ日本語版がないので
英語版をご覧ください。
第一次大戦・戦争文学の代表作のひとつ
この本の著者フレデリック・マニングについては
英語ウィキをご覧ください。
オーエン、サスーン、マニングの本は日本語訳が無いようです。スキャンした表紙の本は、まだアマゾンを利用するようになる前、ウィーンの英語専門書店で買いました。
日本は第一次大戦にちょこっと参加したものの、国土が戦場になったヨーロッパのような衝撃的体験は無かったので、第一次大戦をめぐる文学作品は、あまり知られていないのだろうと思います。
しかし、映画化などを通して世界的に知られているのが、
レマルクの「
西部戦線異状なし」。
Wikipedia:
映画「西部戦線異状なし」
続くことになると思いますが、恒例、乞無期待