また
ラフィク・シャミの本を読んでいます
邦訳もあり日本語タイトルは「
愛の裏側は闇」。
良い訳だと思います。ドイツ語の原題は「Die dunkle Seite der Liebe」で、これは迫力のあるタイトルです。
単純に日本語訳すれば「愛の暗い側面」ですが、どうも深みに欠けます
「裏側」によってタイトルに奥行きが加わっていますね
ドイツ語版の表紙(私はキンドル版で読んでいる最中)
ストーリーとは無関係の笑い話が愉快だったので御紹介
キンドルは遡ったりするのが面倒なので、記憶で書きます(本当は遡ったりアンダーラインを付けたり色々なテクニックがあるのですが、いまだに勉強していません
)。
以下が笑い話。
アメリカ人、フランス人、シリア人が地獄に落ち1年たって、悪魔が何かしたいことはないか?と尋ねました。
皆、家族に電話したいと希望し、電話料金を払うという条件で許可されました。
まずアメリカ人が5分電話すると、悪魔が電話料金1000ドルを要求しました。
次にフランス人が、やはり5分電話して、料金は同様に1000ドルでした。
最後にシリア人が2時間電話した後、悪魔は料金として20セントを請求。
アメリカ人とフランス人は金額が違い過ぎると抗議しました。
すると悪魔は「あれは市内通話料金だ」
シリアは地獄の一部だというわけですね
クーデターの連続だった時代のシリアは確かに地獄に近かったかも知れません。
その後
アサド政権が続き、独裁体制とはいえ社会状態が安定し、次第に対外的開放の方向に進みつつあったところで、
シリア内戦が始まり、既に10年目に入っています。最近はニュースにもならず、どうなっているのか不明です。
しかし現状がどうあろうとシリアは魅力あふれる国です。
ラフィク・シャミも
シリアと
ダマスカスを深く愛しているのがわかります。
私もシリアが大好きで、シャミの本によってシリアと再会しています
以前に紹介したシャミの本
亭主を蚤の市で売った女
枢機卿の秘密のミッション(アラビア語コース終了の記事の末尾で紹介)
日本に郵便物が送れない現状なので、どうかな?と思いつつ日本アマゾンに本を注文したところ、3日で届きました。
もちろん、
某猫学文献新刊2冊も含まれています