もう大分前にアップしてあったYouTubeをやっとご紹介いたします
レバノンの歌手ファイルーズのことを知ったのは、ダマスカスのゲーテ・インスティトュートでアラビア語集中コースに参加したとき。
フランスでは知られた名前(レバノンとフランスは伝統的に交流が深い)ですが、ドイツ語圏では、あまり知られていません。
彼女の歌には名曲が多く、アラブ圏ではウム・カルスームに続いて深く敬愛されています。
ファイルーズは芸名でトルコ石(ターコイズ)という意味です
直接書き込めないのでペイントメニュー経由でアップ
特に私の気に入っている曲「アルジューイ、アルフ・レイラ」と「ランマー・バダア・ヤタテンナ」をやっとYouTubeで見つけたのです。
残念なことに彼女が活躍していた時期、アラブ圏ではコンサートのライブ録音が殆どで、録画の質も良くありません。
雰囲気だけお楽しみください。発音のカタカナ表記もアバウトなのでご容赦ください
「ランマー」のフィナーレ部分
「アルジューイ」と「ランマー」が聞けます
前半が「アルジューイ」、後半8分25秒あたりから「ランマー」になります
ウィーンでは伝統的アラブ音楽のコンサートを何回か聴きましたが、間奏を入れながら歌と演奏を続けていくスタイルが一般的。
更に、歌がかなり長いのです。
長い歌なのでアラビア語コースの教科書には「アルジューイ」の歌詞のほんの一部のみ載っています。それを拙く訳してみますと…
戻って来ておくれ千の夜よ(アルジューイ、アルフ・レイラ)
戻って来ておくれ千の夜よ 香りの雲よ
愛の激しい渇きは 朝露に癒される
私の憧れは長く 私の命は短い
豊かな楽園の物語は 永遠に続く…
「ランマー・バダア・ヤタテンナ」は「あの人が来るとき」と解釈していますが、印刷テキストがないので(ググる時間を省略しているので)内容不明。でも、イベリア半島が「アル・アンダルース」の名でイスラム王朝の領だった頃と関係があるようです。そのうちググって何か見つけたら、またご報告いたします。
ファイルーズ
ウム・カルスーム
エジプトのアラビア語は他の国々のアラビア語とちょっと違います。但し、綴りが同じで発音が違うという場合が多いです。
まあ、ドイツのドイツ語、オーストリアのドイツ語、スイスのドイツ語が夫々違うようなものです。
標準アラビア語(コーラン基準)はアラブ諸国共通ですが、口語は国ごとに色々違い面倒です。
アラビア語関係の以前のみみずボログ記事
婆が縫う痔
こほる
シリアの顔
ロバ勲章余談
ふん、くだらん
以下略…
本当に凄いと思います
地球のどこにいても、ネット検索で
世界中の情報が見つけられるし
昔なら不可能だったものをYouTubeで
気軽に見たり聞いたりできます
ただ悪いたくらみもネットで広がりますけど
ま、全てのことにはプラス面とマイナス面があるもの
良い点を大いに活用しましょう
ふつうにそうやってるけど、ユーチューブとか
凄いことですよねえ。よく考えると。
昔はこういう歌って、マニアックなショップとかに
行かないとなかったし、テープだったり. . .
いまや映像も観られたり、
こうやってななみみずさんに歌詞の意味も教えていただくと感慨もひとしお。