みみずのしゃっくり

みみずのしゃっくりのように役に立たないことを不定期に書き込むブログ。
専属スターはいませんが、猫っぽい内容です。

はったり?

2016-07-15 | その他

お久しぶりでございます まだゴタリング継続中です


オーストリア首相が執務室でサッカーボールを足に乗せています スポーティーですね。
各国の首相の写真でも珍しいかも・・・



(報道写真)

本当にサッカー好きのスポーツマンかも知れないけれど、ひょっとしてハッタリ?と疑えないこともない

昔、アラブの春の前に、知り合いのチュニジア人から聞いた話です。
アラブの春「勃発」とともに早々と亡命したベンアリ大統領が、まだ羽振りを利かせていた頃、颯爽と泳いでいる映像がニュースか何かで紹介されたそうですが、その人の話では、実は水中に潜って下から支えている「影武者」がいたのだそうです。

権力者・為政者というものは、良かれ悪しかれ「はったり」が必要なのでしょうね。「とても私には無理ですが、やらせていただきます」とか言いながら素晴らしい政治的業績を残したなんていう政治家は古今東西、存在しないのではないでしょうか?

日本人が聞くと誇張・大風呂敷に聞こえますが、「ハッタリ」という名前はあります。
以前のところに住んでいた頃、隣の留学生ムイナのところに、おじさん(伯父か叔父か不明)のハッタリさんから電話がかかってきて「ハッタリから電話だよ」と言いながら可笑しくて困りました。


 更に蛇足

日本では(ということは東アジアでは?)両親の兄弟姉妹については、両親より年上か年下かで字が違いますね。
私の乏しい知識の範囲では、ヨーロッパ言語に、こういう区別は無いようです。
ところがアラビア語では父の兄弟姉妹(アーム、アーマ)か母の兄弟姉妹(ハール、ハーラ)か、で言葉が違うのです。
こういう違いは、ひょっとして相続制度の細部の違いによるのかもしれません。


 更に更に蛇足

5月に決選投票のあったオーストリア大統領選挙。3万票ほどの僅差で落選した極右ポピュリズム党(自由党)の候補が、始めは「自分は良い落選者でありたい」とすぐに落選を認めたのですが、多分党内部で「騒ぎ立てたら勝てる」という意見が強くなったのでしょう。苦情申し立てがあり、憲法裁判所が調査したところ、一部の投票所では、規定の時刻より早く開票を始めていたことが分かりました(各党の立会人が到着する前に始める場合もあったのです)。しかし、どちらかの候補のため票数を操作するという本来の意味での不正行為は一切ありませんでした。「できるだけ早く開票結果を公表できるように」という「善意の不正」だったようです。しかも、この「善意の不正」は以前から行われていたのでしょう。しかし、落選候補の党は、これまで一度も苦情を申し立てていません。この党は、以前には大統領なんか廃止しようと言っていたこともあります。今回は郵便による不在者投票の大半が勝った大統領候補への投票だったので、落選候補の党は「郵送投票を廃止しよう」と主張しています。
一部学者などからは決選投票のやり直しは不要という声もありましたが、結局バカンス期を過ぎた10月2日に、やり直し決選投票が行われることになりました。やり直し決定後の街頭録音でも「金のムダ使いだ」「やり直し不要」という声が多かったように思います。
自由党は最近では「勝った候補は高齢だからよくない」と言い始めているようです。なんか滑稽な気がします。
やっぱり、以前にも紹介したように、シンプルなスイス式がいいなと思います。


今後もまだゴタリングによるまばら更新になりますが、たまーに覗いてみてね 
でも乞無期待





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2 コメント

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選挙 (kitcat)
2016-07-15 16:28:23
 民主主義の手続きって、面倒くさい部分があるけど、国民の努力でチェック改善していくものなのですね…。
 オーストリアでは、投票率は何%ぐらいなのでしょう…?
 日本の7/10の衆参選挙約50%。初めて20歳から18歳に引き下げられたけど、結果は同じ…
 まー、それ以上に改憲勢力が3分の2を超しちゃったので、かなり戦前の雰囲気になりつつあります。
 だんだん息苦しくなるんじゃないかって、心配です。
           <ののちゃんより>
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Kitcatののちゃんさん (ななみみず)
2016-07-18 03:24:45
そうですよね。聖人のような専制君主が全国民のために民主主義政治を実施すれば、一番簡単なんですが、100%ありえないことですね。
カール・ポパーは「開放社会とその敵」の中で「政治家が一般国民より『良い』人間であるという保証は全く無い。だから、政治家の暴走を防ぐ歯止め機関を設けて、部分的に少しずつ世の中を良くするよりほかない」と言ってます。
この歯止め機関が十分存在し正しく機能している状態を一応、民主主義と呼べるでしょう。
この歯止め機関が廃止されたり骨抜きになったりすると独裁が始まるわけですよね。
知り合いの工科大学の先生は「世界中どこでも政治家は馬鹿だ」と言ってますけど・・・

ちょっと調べてみたところ、オーストリアでは2013年の国政選挙投票率74.9%、今年の大統領選挙68,5%、その決選投票が72.7%でした。やり直し決選投票はどうなるでしょうか?
但し欧州議会の選挙は関心が薄く、毎回45%くらいです。
投票率が高くても、多くの国民がデマゴギーに幻惑されてヒトラーのような人物に投票しちゃうと、合法的に軍事国家・警察国家ができちゃうし・・・

世界的に独裁志向・排外主義の政治家が増えつつあるのは心配ですね。
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