みみずのしゃっくり

みみずのしゃっくりのように役に立たないことを不定期に書き込むブログ。
専属スターはいませんが、猫っぽい内容です。

旅行者のいない・・・

2007-11-08 | おきにいり


「両モモッテ」イタリア語版を見つけたヴェネチアは、私のお気に入り都市のひとつです。ヴェネチア愛好家は古今東西に沢山いますが、その夢は「旅行者のいないヴェネチア」を体験することと言われます・・・
実は自分も旅行者の数を増やしている一人なのですが、ヴェネチア愛好家は、自分のことは棚に上げて他の旅行者にケチをつけるのであります

これまで十数回ヴェネチアを訪ねた中で、ただ一度、旅行者のいないヴェネチアを体験したことがあります。
1991年2月、ちょうどクウェート占領中のイラク軍を連合軍が攻撃、いわゆる湾岸戦争の最中でした。同行する友達の家族はテロを心配しましたが、私は「ヴェネチアの海軍基地なんて玩具みたいなものだから大丈夫」と請け合いました

本当に、ゴーストタウンみたいなヴェネチアで、レストランに入ってもガラガラ、ボーイさんが「こんなに人のいないヴェネチアは生まれて初めてだ」などと奥でヒソヒソ喋っているのが聞こえました。

でも、どの名所もガラガラで待ち時間もなく、とても快適でした

滞在中のある日、更にヴァポレット(水上バス)のストライキがありました。友達と私は「さては戦争反対のストライキか」と勇み立ちましたが、単なる賃上げ要求ストでした

写真は、アカデミアの橋から、カナルグランデの最後の部分を見たところで、サンタ・マリア・デラ・サルーテ教会が見え、そのちょっと手前右岸にはグッゲンハイム美術館が見えます。普段ならヴァポレット、ゴンドラ、モーターボート(公用、個人用、ハイヤーなど)が込み合っているカナルグランデに舟っこ一艘いません。

かなりシュールな光景でした



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8 コメント

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ヴェネチア (ちゃーちゃん)
2007-11-08 12:55:08
13年前の12月、新婚旅行でイタリアを訪れました。
何を見ても感動の嵐。
口をポカンと開けてみとれたのを思い出します。
美術館をめぐり、ゴンドラに乗りカンツォーネを聴き、街中を散策し・・・お決まりのコースですね。
新婚旅行でなく訪れたい場所です。
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Unknown (シュバルツママ)
2007-11-08 15:10:45
シュバルツが家族の一員となってからは海外旅行の予定は全くなくなりました。国内もペットと泊まれる宿を探すようになりましたので、移動は一大イヴェントです。ですから、これからもナナミミズさんの海外の報告を楽しみにしてます。
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ちゃーちゃんさん (ななみみず)
2007-11-08 20:36:31
ヴェネチアは、いくら見ても飽きることが無いようです。土地者は端から端まで30分だか1時間だかで歩けるそうです。でも「毎日外出するたびに道に迷う」というジョーダンもあります
とにかく、あんな狭いところに歴史と文化がぎゅーっと凝集されているのは凄いですね。これも世界でヴェネチアだけでしょう
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シュバルツママさん (ななみみず)
2007-11-08 20:41:34
ペットと連れて外国へ行くのは、日本の場合難しいですね。アイスランドのトロットリは、どうやってウィーンにやって来たものか?今度聞いてみなくちゃ
バラバラで脈絡無しですが、ぽつぽつ、あちこちのピンボケ写真アップします
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Unknown (まさにゃん)
2007-11-09 14:27:12
ポストカードのような写真ですね!
ヴェネチアは行ったことがないのですが、
一度は行ってみたいです!
たぶん・・・宝くじが当たったら(笑)

そういう事情で誰もいない写真が撮れたんですか。
素敵だけど不思議な写真♪
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まさにゃんさん (ななみみず)
2007-11-09 20:07:55
ヴェネチアでは、誰でも絵葉書みたいな写真が撮れます。そこら中、絵葉書みたいな風景ですから・・・
ストライキのあった日、乗り物としては水上タクシーだけでした。そこで、歩けるところだけ回りました。この写真は本当に「異常」ですが、そこが面白いです。もう二度と撮れない写真です
そうそう、ヴェネチアの猫って有名なんですが、良い写真は残っていません
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Unknown (チィママ)
2012-04-30 19:05:21
ヴェネチア!一度行きたいです!水面上昇の危機という話も聞きます。ステキな町なので温暖化防止に私ももっと力を入れないと と思いました。
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チィママさん (ななみみず)
2012-05-01 03:03:51
古い記事も読んでいただいて有難うございます
ヴェネチアでは近年ますます洪水が増えているようです
以前はラッシュアワーのような混雑にもめげず
繰り返し見に行ったものですが
この頃は、あの混雑を考えると億劫で・・・
いつかは水没する運命と言われる「水上都市」ですが
それまで、まだ十分歳月はあると思いますよ。
でも、太平洋やインド洋の島国や小島の数々は
もう危険な状態です。
ヨーロッパ・アルプスの氷河は、どんどん縮小しているし
地球温暖化を抑えるため私たちが出来るのは
やっぱりエネルギー節約でしょうね
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