私はもう長年、日本のテレビ番組とは無縁に過ごしてきたので「落第忍者乱太郎」を知ったのは日本アマゾンのHPでした。
それからずっと乱太郎のファンで、あるとき著者の尼子騒兵衛がインタビューの中で好きな作品として「風雲児たち」を挙げていたので、それからずっと「風雲児たち」や外伝も読んでいます。
両作品とも単なる武勇伝や英雄伝でなく、批判的でユーモラスな視角が素晴らしいと思います。
その1冊が「風雲児たち外外伝・松吉伝」です。
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上にリンクしたWiki記事にもあるように、この漆原松吉という人は日本近代史における舞台裏の傑物なのです。
とりわけ日露戦争中は、明石元二郎の部下として諜報活動に活躍したようなのですが、上官である明石との約束で、遂に自分の行動について語ることなく世を去りました。
松吉は田中庄造を敬愛する正義派で、日本統治下の朝鮮半島で警察署長をしていた時代には、社会主義者を自宅に匿ったりしています。
この松吉の親友だったのが甘粕正彦なのです。
私が甘粕正彦に関する従来の記述(大杉栄を虐殺)に疑問を持つようになったのも「松吉伝」からです。
・・・と言うわけで、赤と虎で紹介し、わたしの名は赤で読み始めの感想(期待外れあるいは予想外れ)を書いたGrosses Spiel大博打に戻ってきました。
・・・と言うわけで、気が進まないながら、やっぱり読んでみようかなと思っているところです。
「風雲児たち」は著者の逝去により未完となり残念です。あと数巻でも書いて欲しかったと思うのですが仕方ありません
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「乱太郎」の方は又新刊が出るのを楽しみにしています
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