珍しく、私の好きなアルフレート・クビーンの展覧会が開催されているのでアルベルティーナへ行ってみました。
クビーンは、リオネル・ファイニンガーと交友関係にありました。
予想していた通り、リオネル・ファイニンガーの作品との展覧会で、ファイニンガー作品が多く、クビーンの作品でも特に私が気に入っている作品はありませんでした。ファイニンガーは初めて見ましたが、確かにクビーンに共通するものがあります。
会場で写真を撮っている人もいましたが、私は遠慮して出口だけ撮りました


左がクビーンの作品で「人は夜毎夢を見る」
廊下の窓から外(中庭)の屋根を見たところ

階段

階段途中の絵

内容不明
出口へ向かう階段と廊下

でも、これだけでは何だか分かりませんね。私はクビーンの画集を持っているのですが、2008年の引越し以来、どこかへ紛れ込んでしまって・・・

私の好きな「殺された猫の幽霊」をネットで探し出しました

かわいそうな内容ですが、猫さんは化け猫になったりしない、楚々とした存在であることが良く表現されているように思います。
もうひとつ、典型的なクビーン作品「飢餓」

黙示録の四騎士のバリエーションとも解釈できます。
クビーンはオーストリア・ハンガリー帝国時代のボヘミアに生まれ、若いときに母を亡くし、権威主義的な父のもとで精神的圧迫を受け、自殺しようとしましたが未遂でした。ナチスの時代には「退廃芸術」の烙印を押されましたが、制作を続けました。文筆家としても活躍しています。
象徴主義、表現主義の重要な芸術家のひとりと評価されています。
聞きしに勝る迫力です。 ムンクの叫びより、何かこっちのほうが強烈
馬の絵も、ゴクンとつばを飲む迫力です。
いつの世も、戦争指導者は国民の精神を”健全”にしようと、こうした作品を”退廃”と決め付けて表現の自由を奪ってきたのですね
そうそう、青森の戦争遺跡見ました。
→ http://sea.ap.teacup.com/nono/1323.html
<ののちゃんより>
下半身(後半身)骨になってる馬さんもかわいそうで恐ろしい。
軍国主義政権にとって「理想の臣民」は「脳みそのない金太郎」なのでしょう。
青森の戦争遺跡見ました!
恐ろしいです。「本土決戦」なんて無くて本当に良かった。
今後も絶対、戦争をしてはならないのに、今の首相は何を考えているんでしょう?
ののちゃんブログに伺うと、いつも、あれこれ食べたくなって、よだれタラタラ。
でも、入手できる食材が限られていて
ほうれん草とアンチョビなら手に入ります。試してみようかな