花のワーグナー以来そのままになっていた「究極のワーグナー」
年の替わる前に急遽アップします
いずれの建築も以前に紹介していますが再度登場してもらいます。「花のワーグナー」期の建築から更にモダンな機能主義へと進化しています。
1904年から1906年に建設された郵便貯金局:
機能性と美を融合させたワーグナーの到達点
正面ファサード
中央ホール
ドイツ語Wikiの記事に沢山写真があります
現在は応用美術大学、オーストリア科学アカデミー、応用美術館、リンツのヨハネス・ケプラー大学などのオフィスがあり、2023年には学術振興基金のオフィスも置かれる予定です。
1904年から1907年に建設されたシュタインホーフ教会(聖レオポルト教会)
このボログの以前の記事:病院の教会で少し詳しく説明しています。
明るく爽やかな雰囲気の内部
王朝時代の慣例として、献堂式には皇帝家の人が臨席しました。
シュタインホーフ教会の献堂式に臨席したフランツ・フェルディナント大公(皇帝の実子ではないので皇太子ではなく帝位継承者)は、式の後で「こんな教会で祈ることができるのかね?」と感想を述べています。
これ以降、皇帝家からオットー・ワーグナーへの設計委嘱は一切ありませんでした。
フランツ・フェルディナント大公は貴賤結婚に踏み切る誠実な人柄だったと思いますが、美的感覚はフランツ・ヨーゼフ皇帝同様、極めて保守的でした。1889年に謎の自殺を遂げたルドルフ皇太子は、極めて進歩的な自由主義者だったので、究極のワーグナー建築も高く評価したかもしれません。
クリスマスに因む写真
ベツレヘムにある降誕教会の一角、「ここでキリストが生誕した」とされる場所
ベツレヘムは降誕教会を訪れる観光客による観光収入を重要な財源としていますが、去年・今年のCovid-19パンデミックで大きな打撃を受けていると思います
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