以前に紹介した「琥珀の目の兎」出版以降、エフルッシ宮殿の特別ガイドツアーが実施されないかと期待しているのですが、恐らく内部が完全にオフィスとなっているせいか、ガイドツアーなど全く企画されていないようです。
しかし、出版後、美術史博物館で根付が展示された後、昨年末からユダヤ博物館でエフルッシ展が開催され、大多数の根付が展示されています。
最近、琥珀の目の兎に会うため、ユダヤ博物館へ行ってきました。
以前には何回か訪れていますが、久々に行ったところ、警官が入り口を警備しているので、ちょっと驚きました。
世の中、以前より物騒になっているのですね。
先ずはウィーンにおけるユダヤ文化の展示をチラッと見ました。
以前に紹介したヤド

展示室の様子

シナゴーグの壁掛け2点


本命はウサギさんなのでエフルッシ展に移ります。
入り口で迎えてくれるのは兎さんの琥珀の目

エフルッシ家の歴史も紹介されています。
ルノワール筆のエフルッシ家のどなたかの肖像画

エフルッシ家が所蔵していたギュスターヴ・モローの絵画

描かれている人物はイアーソーンとメーディアです。
そして根付の部・・・
兎さんのショーケース

左端の兎さんが、やはり独特の雰囲気と気品をたたえています。
その他の根付の皆さん



私のは恒例ピンボケ写真ばかりなので、ウィキ・フリー画像の「ご本人」

以前のボログ記事
女傑の空白
蛇なし宮殿
ユダヤ博物館のエフルッシ展は好評らしく3月8日までの予定が4月13日まで延長されました

ご紹介していただけるのですか?ふふふ、大丈夫です、嬉しいです。
そしてヤド、一瞬望遠鏡かなあと思ったのですが、
なるほど、そういう特別なものなのですね。
美しい...根付も美しくもかわいいですねえ。
お金がうなるほどあったなら、多分集めちゃいます。
うさちゃんのは、ルビーか赤瑪瑙とかが目に入った象牙なのでしょうか。うーん素敵。作ってみたい...
改めて、どうも有り難うございます
日本で生まれた数々の根付がパリのコレクターによって集められ、ウィーンに保管され、ひとりの勇気ある女性によってナチスの没収を免れ、相続した人が東京の自宅に展示し、それを相続した著者によって再びウィーンに展示されている・・・深い印象を与える物語です。
根付を作った職人さんたちの愛情が込められていると思います。
エフルッシ展以降は、あるいは著者の自宅に戻るのでしょうか。あるいは継続貸出品として、どこかの美術館に展示されるのかもしれません。