みみずのしゃっくり

みみずのしゃっくりのように役に立たないことを不定期に書き込むブログ。
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女の嘆き

2013-11-18 | おきにいり

前回の歌から更に、似通った「おきにいりの歌」を思い出しました。

カルミナ・ブラーナの中のCB185「Ich was ein chint so wolgetan」。

「私も昔は身持ちの良い娘でした」

古い時代の音楽をオリジナルな楽器と演奏と再現するクレメンチッチ・コンソートの歌と演奏。
実際の演奏を鑑賞したこともあり、以前は身持ちの良かった娘のパートをカウンターテノールが歌います。舞台のパフォーマンスがユーモラスでステキなのですが、そういう動画は版権などの問題があるらしく「イラスト付き」しかありませんでしたが、歌だけでも雰囲気は伝わります。




歌のおおまかな内容は・・・
私も昔は、世間でも評判の身持ちの良い娘でした
あるとき花を摘むため野原に出掛けると男が花を摘んでくれました
その男は上品に私の手をとって(でも本当は悪質な下心があったのです)
「お嬢さん、森へ行って菩提樹の下に座りましょう」

・・・以下略(成り行きが、あまりにも平凡で分かりきっているので

歌の女声(カウンターテノール)と男声のかけあいは、このお嬢さんとならず者のやりとりです。繰り返し挿入される「合いの手」は
やれやれ、クソいまいましい菩提樹の樹め!

クレメンチッチ・コンソートの「カルミナ・ブラーナ」はネウマ譜によるオリジナル版で、中世の庶民の情緒とバイタリティーが伝わってきます。
「カルミナ・ブラーナ」の歌には、梁塵秘抄閑吟集に通ずるものを感じます。


一般的に知名度の高い「カルミナ・ブラーナ」は、カール・オルフの作曲したものです。中世のオリジナルの素朴さはありませんが、迫力があります。

カール・オルフの「カルミナ・ブラーナ」








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2 コメント

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Unknown (めんまねえちゃん)
2013-11-20 15:57:40
ラトゥール、素敵ですよね。
前に日本でラトゥール展をやってたのですが、
日本の展覧会はむちゃこみなので、
行く元気がなくて行けず、残念. . .
フェルメール展はいったけど、正直いまひとつで
(写真で紹介するだけのコーナー多すぎたり、
2時間半くらいまず外で待つとか. . . )
行かないと後悔するのですが、行くとまた後悔するのです。

十二夜のところの絵、なんとなくプレラファエロの絵画のようですね。
実は、プレラファエロも好きなのです。アルマ.タデマとか. . .
ウォーターハウスとか。
オルフのカルミナ. . . は最初聴いた時衝撃的でした。ものすごい迫力で. . .
CDはうちにあるんですけど、この動画のパートがやっぱり
全曲の中で一番迫力で、あとは語学力がないから、
普通に聞き流してしまっています。
なんか、天罰が下るときってこういうBGM流れていそう、といつも思います。あとはとってもベタですが、
宗教を絡めたりしたミステリ映画なんかで使うんだろうな(もう使われてるんだろうな)と思って調べたら、エクスカリバーやインディージョーンズ. . . (なるほど)。このあいだのパクリのお話ではないですが、オーメンがこの曲にインスパイアされてると書いていました。なるほど。
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めんまねえちゃんさん (ななみみず)
2013-11-21 05:25:05
さきほどお返事投稿したのですが、どうやら消失した模様
気を取り直して再度書きます。
ラ・トゥールのような画家は、私の知る範囲ではほかにいませんね、本当にステキ
展覧会で名画を見るのはいいけど、チケット窓口の行列や館内の混雑はイヤですね
ルーブルでは、モナリザの前は大混雑でしたが、ラ・トゥールの前はがら空きでした
ウィーンの主要な美術館は、この頃インターネットでチケット購入できますが、中の混雑までは解消しません

ドイツ語ウィキの「十二夜」で見つけた絵で、画家の名はFrederick Richard Pickersgill。
これを英語ウィキで見ると、ラファエル前派の影響を受けているとあります。
前派のモットーは「自然に帰れ」だと思うけど、けっこう華麗ですよね。
でも、神話などをステキに視覚化してくれるのが嬉しい

私は、興奮剤みたいなオルフのカルミナよりオリジナル版が好きですが
オルフの出だしの迫力は凄い
一度聞いたら忘れられませんね。映画のバックにも最適

今度は消えずに投稿できますように
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