会場が県紙産業技術センターなのが参加する理由の一つだった。
高台の広々とした敷地に木造で菊間瓦の立派な建物だ。
向かいは法皇山脈。
建物で見えないが反対側には瀬戸内海。
10分の休憩時間に見つけた丸太をくりぬいた椅子は座り心地がよかった。
古事記には難しい名前の神様が登場し、大蛇退治や海幸彦山幸彦の物語が知られるがその荒唐無稽さにはどんな意味があるのかは読み解けない。
たまたま目にした古事記勉強が開かれるのを知り参加した。
会場風景だが若者もいたが年配者が多かった。
80歳を過ぎる白髪の講演者を見ながら話を聞いていたが途中から目線上の若者の刈り上げられたすがすがしい黒髪との対比が面白いと思い始めた。
13:30分から16時までの2時間30分の講義だったがほんの数行の解釈だけで終わったものの理解する手掛かりになりそうな内容だった。
講義が進まないのは神様の単語が出てくると言葉にはすべて意味がありかみさまのかには見えないものを表すとの説明が入る。
例えば風、香り、なんとなく納得する。
御柱は高い木などで神様が下りてくる場所だそうな。
屋敷の高い木を切ったのを見たとき思わず悪いことが起こらなければと思ったのは潜在的にそういう意味が分かっていたのかもしれない。
民族により異なった考え方をするが日本人の基礎は古事記だそうな。
日本に生まれ育ったので知らず知らずに受け継がれてきたものを身に着けているようだが知識として理解するのは難しい。