民芸館へは正月飾りを期待して行った。
ケースの中に干支である戌飾りがたくさん並べられていたが大、中、小のおそろいの戌飾りの前で足が止まった。
ぱっちり見開かれた可愛い目、眉毛が独特で鼻の穴まで書かれている。
福島と書かれていた。
原発、震災と思い浮かんだが吹っ飛んだ。
妹のきんかんともども幸せ笑いが止まらない。
この干支飾りを見ただけで来たかいがあったと喜び合った。
穏やかな垂目で鎮座する岡山の干支飾りも存在感あり。
黒色の長崎の干支飾りは異国風。
離れて置かれていたが似ていると思ったら同じ長崎。
以前見たことがある香川の宮内フサさんの作品も飾られていた。(ブルーの前掛けとすぐ下)

伊予がすりの展示にも糸かがりのお手玉が飾られ正月ムード。
ナンテンや松を使った生け花も自然な感じで柔らかく生けられていた
一階では伊予木工の伊藤信之さんの展覧会が開かれていた。
ご本人が居られいろいろと説明を聞くことができた。
まず木目の特徴が目についた。

小箱に使われている虎斑紋杢は初めて見た。

肥松のお盆は木目がはっきり表れている。
思わぬいい時間を過ごさせていただいた。
きんかんは板のしおりを買ったが割れない極限の薄さで仕上げられそれも木目がきれいだった。