大潮で干底。
あまり見かけることがない風景がひろがる。
日も傾きはじめ海は夕焼け色に染まりはじめる。
ごろごろと転がる石を何とかしたい。
そばに生えていたアカメガシワと花が咲く前のユリを悪いと思いながら採ってきたのと手持ちのロープ、新聞紙、玉ねぎ錆びた鉄、魚獲り編み、木槌青梅を使う。
磯のアオサや凸凹が面白い。
ロープ、海藻、アカメガシワ。ユリの葉、みかん類、貝殻、玉ねぎを使って。
何点か創作すると素材として面白いものが見えてくるがそのころになると時間と体力がなくなる。
大潮で干底。
あまり見かけることがない風景がひろがる。
日も傾きはじめ海は夕焼け色に染まりはじめる。
ごろごろと転がる石を何とかしたい。
そばに生えていたアカメガシワと花が咲く前のユリを悪いと思いながら採ってきたのと手持ちのロープ、新聞紙、玉ねぎ錆びた鉄、魚獲り編み、木槌青梅を使う。
磯のアオサや凸凹が面白い。
ロープ、海藻、アカメガシワ。ユリの葉、みかん類、貝殻、玉ねぎを使って。
何点か創作すると素材として面白いものが見えてくるがそのころになると時間と体力がなくなる。
どういう訳か並ぶテトラポットの同じ片面だけにアオサが付いているのがきれいだと思ったのが創作の始まりのようだ。
妹のきんかんは”そぞろ歩き”を作った。
黒い日傘は持ってきたものだ。
黒い日傘を半分絹のスカーフで覆うのにツルツルすべり苦労していた。
いい具合に黒いロープは近くで拾えたそうだ。
白い穂のチガヤはいろいろと使える。
部分だが四国中央市市民会館川之江会館の工事のため切られた桜の木っ端を持ってきたのも使ってくれている。
11月に開く予定の野草(イエツァオ)展には何とか素材にできるようにと持ってきたが私はまだ使えてない。
きんかんの作業風景。
妹のきんかんはかなり引いた海岸で泥より少し出たコンクリートをみつけ注ぎ口のついたウイスキー瓶と合わせて”にらめっこ”を作った。
金色のウイスキー瓶の注ぎ口が出っ張っているのが顔に見えたようだ。
この日に間に合うように中身はせっせと飲んだ。
瓶の下に置いている海藻はミル、大小のみかん類も置いている。
作業風景。
潮が引き泥状態の海岸ではマダコが獲れるようだ。
マダコを獲った人に写させていただいた。
大きなマダコが一匹入っていた。
一匹獲ればいろんな料理が楽しめるだろ、羨ましい。
その日は大潮。
地元写真家の人もその日はマダコ獲りの予定だったそうだ。
今回遺跡海岸を去年に続き2回目の作業場に選んだのは帰り際にこの懸崖松を発見したからだった。
この松を素材にしたくてやってきたがすぐには取りかかれなかった。
取り掛かったものの黒い苔と青い苔の部分が滑り足場が悪く本当にエネルギーを消耗した。
地元写真家の知り合いは何度も写真で挑戦したようだ。
”どうにかなりませんか”とおしゃるが挑戦するつもりでですとしか言えない。
彼が子供の時から同じ姿だそうだ。
盆栽では人の力を借りて数百年も同じ姿を保っているのがあるが自力でこの姿を保っている。
たまたま来る前に法医学の本を読んでいたことと持ってきた素材の中に白い反物2本とグレーの袋帯があったので使うことにした。
”葬送”
こんな題で作るとますます長生きするように思う。
角度を変えて。
角度を変えて。
根っこは岩に食い込んでいる。
枝も岩より硬いみたいで一度はカーブしたものの風や波で動くたび岩を削り穴をあけていた。
特別な人間もいるが特別な松もあった。
部分。
部分。
遺跡海岸は引いてくるとごろごろとした石の部分も現れる。
そこにどういうわけか特別並外れて大きな石が一個ポツンとあった。
妹のきんかんはやさしい。
華やかな袋帯と力強いロープで大きな石を飾り大小の柑橘類を置き”一人じゃないよ”を作った。
大小のみかん類を置いたが一か所みかん類とカキの箇所がある。
遺跡海岸の近くに住む地元写真家の知り合いが見学に来てくれているがさすが海っ子私たちが見えない素材を見つけてくれた。