旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

近江神宮

2009年11月05日 | 旅 歴史
 滋賀県大津市神宮町にある近江神宮です。
 琵琶湖を見下ろす景勝地に20万平方メートルもの広大な境内を持つ近江神宮があります。大津京を造営した天智天皇を祀る神社です。
 昭和天皇が日本紀元2600年にあたる昭和15年(1940)に創建しました。天智天皇が667年に都を近江大津京に定めて、我が国の法律の源である近江令を制定したゆかりの地に建立したのです。
 石段を上りつめ堂々とした楼門をくぐると、正面に外拝殿、内拝殿、本殿が棟続きに建っています。
 近江造りという檜の素木、流造りの素朴で重厚な建築様式です。社殿は深い森に包まれており、荘源さが漂っています。
 天智天皇が我が国で初めて水時計を設け、時刻制度を確立されたことから、境内には世界の時計約3千点を集めた時計博物館もあります。
「秋の田の          
かりほの庵の苦をあらみ
わが衣手は露に濡れつつ」
       天智天皇 



下記のサイトにもお立ち寄りください!
http://ogino.okoshi-yasu.com/
日記@BlogRanking
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

浮御堂

2009年11月05日 | 旅 歴史
 今日は滋賀県大津市本堅田にある浮御堂を紹介します。
 寺院名は臨済宗大徳寺派海門山満月寺(まんげつじ)といい、寺伝によれば、平安時代に恵心僧都源信(げんしん)(942-1017)が湖上安全と衆生救済のために、建立したとされています。
 源信自ら刻んだという1千体の阿弥陀仏を祀って、千仏閣とか千体仏堂と称したようです。ひたすら行に務め、毎日のように水想観(すいそうかん)を行ったといわれています。
 水想観というのは、紅白の蓮華(れんげ)が乱れ咲くといわれる西方浄土(さいほうじょうど)の池に思いをこらすものでした。
 源信が浮御堂でこの行を始めると、部屋の中いっぱいに水が湧き出て、それこそ浄土の池にいるような心境になったといわれています。
 現在の浮御堂は室戸台風による倒壊の後、昭和12年(1937)に再建されたものです。昭和57年(1982)にも修理が施され、往時の情緒をそのままに残しています。
 湖中に浮かぶ堂は、大津に数ある景勝地の中でも特にすばらしいものの1つであり、古くから絵画や詩歌にたくさん描かれています。
 近江八景の「堅田(かたた)の落雁(らくがん)」では、雁が列をなして冬の空を渡っていく姿を背景に浮御堂が美しく描かれ、多くの人々に深く愛されました。
 芭蕉の句が残されているほか、小林一茶・歌川広重・葛飾北斎らも詩歌や絵画を残しています。
「鎖(じょう)あけて
  月さし入れよ
       浮御堂」
          芭蕉
「湖も      
  この辺にして
      鳥渡る」
             高浜虚子      



下記のサイトにもお立ち寄りください!
http://ogino.okoshi-yasu.com/
日記@BlogRanking
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする