旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

金剛輪寺

2009年11月09日 | 旅 歴史
 滋賀県愛知郡愛荘町松尾寺にある金剛輪寺です。
 湖東三山の一つ、金剛輪寺は聖武天皇の祈願寺として行基菩薩が天平13年(741年)に開かれました。
 本尊聖観世音菩薩は行基の作といわれています。
 彫刀途中に赤い血が出たことから、あら彫りのままの本尊は『生身の観音さま』と呼ばれています。
 鎌倉時代に建造の本堂は国宝に、三重の塔と二天門は重要文化財に指定されています。庭園は国指定名勝です。紅葉が美しく血のように紅く染まることから『血染めの楓』として知られています。
 本堂の大悲閣は元寇の役に際し、大祈祷を行った霊験に感謝して弘安11年(1288年)再興されたものです。代表的な鎌倉期建造物として国宝に指定されています。
 この辺りのお寺は織田信長の焼討ちにあった所が多くここも例外ではありませんでした。本堂、三重塔などは当山僧侶の働きにより、辛うじて焼失を免れ、その後、徳川家康の寄進を基に復興してきました。



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西明寺

2009年11月09日 | 旅 歴史
 今日は滋賀県犬上郡甲良町池寺にある西明寺(さいみょうじ)を紹介します。
 承和元年(834)に仁明天皇の勅願により三修上人により開かれた天台宗の寺院です。本堂は鎌倉時代の代表的建築物で国宝第1号に指定されました。
本尊の薬師如来を守護する十二神将は、それぞれの頭上に12支の干支の動物を乗せ、自分の生年の守り本尊とされます。
平安、鎌倉、室町の各時代を通じて祈願道場・修業道場として栄えましたが、織田信長により比叡山の直後に焼き討ちにあいました。
 湖東三山の一つです。本尊 薬師如来像、釈迦如来、不動明王と二童子、二天王の重要文化財の他、親鸞聖人自作と伝えられる 親鸞聖人像などの仏像が多数あります。
  庭園は江戸初期の有閑の作庭で国指定の名勝です。樹齢250年の不断桜が満開になる11月には紅葉も同時に楽しめます。




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