フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

11月18日(日) 晴れ

2007-11-19 01:45:17 | Weblog
  8時起床。すぐに書斎のパソコンの前に座って、明日が締め切りの特定課題研究助成費(特定課題A)の申請書類の作成に取り掛かる。これは学内の研究助成費で、科研費とは違う研究課題で別途に申請でき、40万円から100万円の助成を受けることができる。早稲田大学の教員の個人研究費(年間)は40万円ときわめて貧しい。だから学内外の研究助成費を獲得できるかどうかが大変重要になってくるのだが、昨年度と今年度、私は科研費を申請して幸い採択されたので(基盤研究B「清水幾太郎と彼らの時代」)、この2年間は研究費で困ることはなかった。それも今年で終わりだ。新規で科研費をまた申請することも考えないではなかったが、科研費はライフワークである清水幾太郎研究のためにとっておきたいので、来年度は別の研究課題で特定課題助成に応募することにしたのである。その研究課題とは「ポピュラーカルチャーにみる人生の物語」である。小説・映画・TVドラマ・コミックといったポピュラーカルチャーの中の登場人物の人生の物語(ライフストーリー)を分析するわけで、「ライフフストーリーの社会学」や「社会と文化」といった担当科目の中でこれまでやってきたことなのだが、いつも問題なのは、その都度TSUTAYTAで必要な素材をレンタルしてやりくりしていることで、できれば主要な素材については購入していつでも利用できる状態にしておきたい。しかしそのためにはお金がいる。小説やコミックは比較的安価だが、映画やTVドラマのDVD、とくに連続TVドラマのDVD-BOXは2万円前後する。本を購入するような感覚であれもこれもと購入していたら、たちまちスカンピンになってしまう。それゆえの今回の申請である。特定課題助成の申請書類は科研費と形式がほぼ同じである。つまりやたらとページ数が多い。なんと10ページもある。それほど時間のかからないページもあるが、たっぷり文章をかかないとならないページも多い。なかなかの重労働で、当然、一日仕事になることは覚悟しなければならない。研究助成をいただくというのは楽な話ではないのである。それに申請額から考えて、それを申請書類の作成に要する時間で割ったら、時給うん万円の作業になるはずである。そう考えて頑張った。夜、9割方完成。残りの1割(1ページ)は、高名の木登りではないけれど、慎重を期して明日の午前中の作業として今日はこの辺で眠ることにしよう。