7時半起床。朝飯前にブログの更新・・・と思ったら、「投稿」ボタンを押した途端にせっかく書いた記事の内容が失われてしまった。gooブログの改善されるべき最大の点である。再度書いている時間はないので、この時点で午前中の更新はなくなった。私は毎日、就寝前か翌日の午前中には更新をしているので、それがないと何かあったのかと思われてしまうので、困るのである。でも、しかたない。
2限の演習は「学歴社会」をめぐるグループ発表であったが、内容が濃かったわりには質疑応答が不活発だった。それは、第一に、発表が自己完結的というか、聞き手の質問や反論を誘発する工夫がいまひとつだったことと、第二に、聞き手の側に何か一言発言してやろうという意気込みが乏しいことによる。一般の講義と演習との違いは、学生が発言する機会があるかないかである。頭上の空間に向かって片手を突き上げてごらんなさい。
昼食は「秀永」で。カウンターの空いている席に座る。隣の若い女性はホンコン飯を食べている。肉と野菜の辛味噌炒めと目玉焼きをご飯にのせたもので、たぶん「秀永」オリジナルの掛けご飯である。実は、今日はホンコン飯を注文しようと店に入る前から決めていたのだが、隣の客が食べているのと同じものを頼むのは多少のためらいがある。第一に、「まねっこ」は個性的であることに高い価値を置く現代社会にあっては幼稚な行為であり、第二に、後から来た中年男がたまたま隣合わせた若い女性と同じものを注文するのは、そこに何らかのコミュニケーションの意図ありと誤解されるかもしれないからである。ほら、酒場のカウンターで、イングリット・バーグマンが一人でお酒を飲んでいるところへ、ハンフリー・ボガードがやってきて、彼女をチラリと見やってから、バーテンに「彼女と同じやつを」と注文する・・・そんな感じがするじゃないですか(って、するか!)。店員が注文をとりに来るしばしの時間、私は逡巡したが、もしここでホンコン飯以外のものを注文したら、これから先、私は自分の気持ちに正直に生きることができなくなってしまうと思い、意を決して、「ホンコン飯」と注文した。そのとき、彼女の動きが一瞬止まったように見えたのは決して錯覚ではないと信じる。私のホンコン飯が運ばれてきたとき、彼女は彼女のホンコン飯を3分の2ほど食べ終わっていたので、われわれが東京は新宿の小さな中華料理店のカウンターで同じホンコン飯を口に運んでいた時間はほんのひとときのものだったが、そこにはカサブランカの港の匂いがした(厨房の甲殻類の匂いだって!)。
研究室に戻ってブログの更新をして、後は夕方まで基礎演習の学生のレポートの個別指導。予約をとった上で来るように(ただし待つことを厭わなければ飛び込みも可)と言っておいたのだが、本日、指導を申し込んできた学生は6名。一人当たり30分と時間を決めて、持参した原稿(事前にメールで原稿を送ってきた学生もいた)に目を通してアドバイスをする。
7時半、帰宅。今夜はおでん。普段からわが家は鍋料理が多いのだが、これからは圧倒的な鍋料理のシーズンに突入する。
2限の演習は「学歴社会」をめぐるグループ発表であったが、内容が濃かったわりには質疑応答が不活発だった。それは、第一に、発表が自己完結的というか、聞き手の質問や反論を誘発する工夫がいまひとつだったことと、第二に、聞き手の側に何か一言発言してやろうという意気込みが乏しいことによる。一般の講義と演習との違いは、学生が発言する機会があるかないかである。頭上の空間に向かって片手を突き上げてごらんなさい。
昼食は「秀永」で。カウンターの空いている席に座る。隣の若い女性はホンコン飯を食べている。肉と野菜の辛味噌炒めと目玉焼きをご飯にのせたもので、たぶん「秀永」オリジナルの掛けご飯である。実は、今日はホンコン飯を注文しようと店に入る前から決めていたのだが、隣の客が食べているのと同じものを頼むのは多少のためらいがある。第一に、「まねっこ」は個性的であることに高い価値を置く現代社会にあっては幼稚な行為であり、第二に、後から来た中年男がたまたま隣合わせた若い女性と同じものを注文するのは、そこに何らかのコミュニケーションの意図ありと誤解されるかもしれないからである。ほら、酒場のカウンターで、イングリット・バーグマンが一人でお酒を飲んでいるところへ、ハンフリー・ボガードがやってきて、彼女をチラリと見やってから、バーテンに「彼女と同じやつを」と注文する・・・そんな感じがするじゃないですか(って、するか!)。店員が注文をとりに来るしばしの時間、私は逡巡したが、もしここでホンコン飯以外のものを注文したら、これから先、私は自分の気持ちに正直に生きることができなくなってしまうと思い、意を決して、「ホンコン飯」と注文した。そのとき、彼女の動きが一瞬止まったように見えたのは決して錯覚ではないと信じる。私のホンコン飯が運ばれてきたとき、彼女は彼女のホンコン飯を3分の2ほど食べ終わっていたので、われわれが東京は新宿の小さな中華料理店のカウンターで同じホンコン飯を口に運んでいた時間はほんのひとときのものだったが、そこにはカサブランカの港の匂いがした(厨房の甲殻類の匂いだって!)。
研究室に戻ってブログの更新をして、後は夕方まで基礎演習の学生のレポートの個別指導。予約をとった上で来るように(ただし待つことを厭わなければ飛び込みも可)と言っておいたのだが、本日、指導を申し込んできた学生は6名。一人当たり30分と時間を決めて、持参した原稿(事前にメールで原稿を送ってきた学生もいた)に目を通してアドバイスをする。
7時半、帰宅。今夜はおでん。普段からわが家は鍋料理が多いのだが、これからは圧倒的な鍋料理のシーズンに突入する。