フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

11月21日(水) 晴れ

2007-11-22 14:02:36 | Weblog
  朝夕の冷え込みがすっかり当たり前のものになってきた。「初冬」という言葉を使うのにもう何のためらいもない。2限の授業で使う教室(38号館AV教室)は大きい上に、前の時間に授業がないものだから、教室が暖まっていない。「冬季は20度」という室温設定に文句はないけれども、最初は高めの設定でやってもらわないとなかなかその20度に達しない。学生たちはコートを着たまま授業を受けている。「お寒い話」だ。
  午後は卒論演習。締め切りまで2週間ちょっということで、誰かの発表ということではなく、自由に質問を受け付ける。書式等の形式的な質問にひとわたり答えてから、個別指導に入る。これから先は、終日論文に取り組める日が何日もてるかの勝負ですと言っておく。
  生協戸山店で本を数冊と雑誌を1冊購入。雑誌は『Esquire』(日本版)12月号。特集テーマ「文学は世界を旅する」にひかれて購入した。池澤夏樹編集の「世界文学全集」全24巻(河出書房新社)の刊行が始まり、その第一回配本はジャック・ケルアック『オン・ザ・ロード』である。青山南先生による新訳である。すでに購入し、今度の連休中の一日を使って読むのを楽しみにしているのだが、その青山先生が「『オン・ザ・ロード』追走」というエッセーを寄せている。

  「ケルアックの後を追ってみたい。ケルアックが見た新しい地平線をこの目で見てみたい、と思った。
  原著が刊行されたのは1957年で、ちょうど50年前だ。そんな昔の風景なんざ、とっくに消えているだろう、と言うひともいた。かもしれない。しかし、ぼくがしたいのは風景をみること(だけ)ではない。北アメリカ大陸を突っ走るという感覚が知りたい。ケルアックが見たような新しい地平線からはどんな風が吹いているのか、それにあたってみたい。」(69頁)

  私も旅に出て、風に吹かれてみたい。そして、風の歌を聴け。

           
      バドワイザーが合っていると思うが、下戸なのでファンタオレンジ

  6時半から大田区男女平等推進区民会議に出席。2つの課の課長さんに来ていただいて、男女平等推進プランの推進状況についてのヒアリングを行った。点検する側とされる側であるから、もっと緊張感の漂うものであってしかるべきだが、途中から懇談会のようになってしまって、物足りなかった。質問→答弁→質問→答弁というやりとりの中で責任者の言質をとってはじめて何ぼのヒアリングである。委員の持論や経験談などは別の機会に披露していただきたいものである。
  9時帰宅。風呂を浴び、夕食をとり、録画してまだ観ていなかった『ガリレオ』を観る(掘北真希が出演していたが、彼女の見せ場がなかったのはなぜ?)。最近は朝が早い分、夜は12時を回るころには眠くなる。フィールドノートの更新は明日の朝にして、寝ることにした。高知のMさんからも「(私のために)無理はなさらないでください」とメールをいただいた。心優しいMさんには何か送っておきましょう(「踊る!さんま御殿」のナレーターの口調で)。