フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

12月1日(水) 曇り

2010-12-02 01:20:09 | Weblog

  8時、起床。今日から12月。けれどそんなに寒くはない。卵焼きとご飯の朝食。ブログを更新し、メールを数本書いてから、家を出る。
  10時40分からカリキュラム委員会打合せ。2時間ほどで終り、昼食をとりに出る。広東麺を食べるつもりで「秀永」に行ったら、シャッターが下りていて、貼紙がしてあった。「閉店のお知らせ」と書かれている。わが目を疑った。ご主人が体調を崩したためと書かれている。そういえば少し痩せられたような気がしていた。「しばらくお休みします」ではなく「閉店」というのが、事態の深刻さを思わせる。前回来たのは11月4日で、そのときはタンメンを食べた。それから6日後の11月10日をもって閉店したのだ。その後、一、二度、来たことがあったが、貼紙がしてあったので、よく読まずに、「本日定休日」とか「本日都合によりお休みさせていただきます」とかだと早合点していた。なんてこった。開店以来39年、と書かれている。私が17才のときだ。大学に入る2年前、その頃からあったのか。学生時代からあった店が消えてしまうのはとても悲しい。あの油淋鶏も、あの木耳肉も、そしてあの広東麺も、もう食べることができないのか。前回のタンメンのときだったか、その前の広東麺のときだったか、店に入って、厨房の中のご主人と目があったとき、いつもは無口なご主人が私に何か挨拶の言葉を言った(よく聞き取れなかったが)。珍しいなとそのときは思ったのだが、いまにして思うと、閉店の挨拶みたいなものだったのかもしれない。

  「五郎八」へ行って、牡蠣丼を食べる。女将さんに「秀永」の閉店のことを話すと、女将さんはそのことをご存知で、「この辺りでは一番美味しい中華料理屋さんでした」と残念そうに言った。
  3時から運営主任会・教授会打合せ。6時から「たかはし」のお弁当を食べながら教務全体会。9時半ごろ終る。いつもより早い。10時半、帰宅。母も妻も「今日は早いのね」と言った。明日の授業の準備をしてから風呂に入る。「秀永」のことを考えてしまう。