フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

12月3日(金) 雨のち晴れ

2010-12-04 10:07:51 | Weblog

  8時、起床。朝、台風のような強い雨と風。しばらくして止む。ウィンナーとキャベツの炒めとご飯の朝食。家の中を歩いていて柱に顔をぶつける。室内に干してある洗濯物を避けて歩こうとして、柱の方にぶつかってしまったのだ。イタタタタ・・・。鏡を見たら右の頬骨の辺りが赤く痣になっている。市川海老蔵の気分になる。
  10時に家を出て、大学へ。11時から人事委員会の打合せ。1時間ほどで終る。「志乃原」に野菜天せいろを食べに行く。途中、立石書店の店頭の100円均一本の中から筑摩書房の現代文学大系の一冊『島尾敏雄・庄野潤三・安岡章太郎・吉行淳之介集』を購入。「志乃原」で庄野の出世作「プールサイド小景」を読む。ありふれた日常の中に潜む危機というか、不安を描いた、庄野のその後の穏やかな作風とは大きく異なる作品で、大変面白かった。村上春樹に「プールサイド」という短篇があるが(『回転木馬のデッドヒート』所収)、庄野のこの「プールサイド小景」からインスピレーションを受けて書いたものではなかろうか。それにしても、ハードカバーで箱入りで、4人の作家(いわゆる「第三の新人たち」に属する)の代表的作品18編に、奥野健男の解説、年譜がついて、それがたった100円で手に入るなんて、ありがたい話である(考えようによっては困った話でもあるかもしれない)。


どれでも100円


人参、茄子、薩摩芋、獅子唐が各2つずつ

  1時から教務・事務打合せ。3時から特定の案件についての打合せ。それが終って、ゼミの前に夕食をすませておこうと「maruharu」へ行く。野菜サンド、ホットドック、アイスカフェオレ。常連客の一人で、ベビーカーに小さな男の子を乗せて来る女性がいる。二人目のお子さんがお腹の中にいて、ずいぶんとお腹が大きくなっている。3人(私と彼女と小さな男の子)でおしゃべりをする。男の子の言語はかなり発達してきている。ちゃんと二語文を話す。「シャー、チャッタ」(救急車、行っちゃった)。私は卒論で子供の発達について勉強をしたので、幼児語には通じているのである。この時期の言語の発達のスピードは本当に目を見張るものがある。

  6限は4年生のゼミ。欠席者多し。う~む。ゼミ論提出まであと2週間なり。7限は3年生のゼミ(6限は自主ゼミにしてある)。インタビュー調査の経過報告を3件。


4年生のスイーツ(鹿児島のお土産)


3年生のスイーツ(美しい)

  10時半、帰宅。風呂を浴びてから、佐藤泰志『海炭市叙景』の中の一篇、「裸足」を読む。珠玉の短編集(連作)である。