フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

6月2日(土) 晴れ

2012-06-03 02:48:02 | Weblog

  8時、起床。クリームシチュー、パン、冷麦茶の朝食。パンは昨日帰宅の途中で「神戸屋レストラン」で購入した「さわやか柑橘フランス」という新商品で、フランスパンの生地に柚子、伊予柑、晩柑、三種類のピールを練り込んで焼いたもの。とてもいい香り。

  昼食は妻が外出先から帰宅するときに買ってきた寿司。

  3時を過ぎたあたりで散歩に出る。どこに行くか決めずにとりあえず家を出たが、東京写真美術館で開催中の川内倫子展「照度 あめつち 影を見る」を観に行くことにした。

  恵比寿ガーデンプレイスは独特の雰囲気の空間で、写真美術館はその一角にあるわけだが、美術館へ直行するのではなく、少し遠回りをして、その雰囲気を味わう。 

  川内倫子展では彼女の作品に魅了された。阿蘇の野焼きや、夕暮れの海辺を舞うコウモリ(?)の群れといった非日常的な映像が大変に魅力的であっただけではなく、私たちが日常的に目にしている(はずの)風景や事物をこんなにも魅力的に見ることのできる才能、そして、うっかり忘れてはならないことだが、彼女が見たものをわれわれに見せてくれる技量に驚く。日常的な風景や事物を被写体にしているので、私たちは彼女が自分たちと同じ生活者のように錯覚しがちだが、実は、彼女は宇宙人ではないのかという疑惑を私はもってしまった。彼女は写真や映像を撮る仕事をしているが、仕事の合間に、BOSSの缶コーヒーを飲んで、「このろくでもない素晴らしい世界」と呟いているのではないだろうか。

  ちなみに彼女はブログをやっている。http://rinkokawauchi.tumblr.com/

  美術館に併設されていたカフェ「シャンブル・クレール」が閉店になって、その後、そのスペースの半分がミュージアムショップに拡張され、残りの半分がセルフサービスのカフェ「BIS」になった。お洒落な雰囲気の「シャンブル・クレール」と比べるとチープな感じは否めないが、有料休憩所と考えれば気軽でいいかもしれない。

 

  美術館を出たのは閉館時間の6時頃。曇ってはいるが、空はまだ明るい。少し散歩をしてから電車に乗る。

 

 

  7時半、帰宅。風呂を浴びてから夕食。今日の献立は、空豆、鰆の西京焼き、揚げ茄子の挽肉ネギソースがけ、タマネギの味噌汁、ご飯。空豆は妻と息子は皮を剥いて食べ、私は皮も一緒に食べる。

  食後の甘味はMさんからいただいた高知土産の栗羊羹。おいしゅうございました。