フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

6月3日(日) 晴れ

2012-06-04 08:46:52 | Weblog

  8時、起床。ハム、チーズ、レタス、パン、牛乳の朝食。

  光速を越えるニュートリノの「発見」は誤りであることが明らかになった。子どもの頃からの宇宙観が根底から覆されるかもしれないという経験は、わくわくするというよりも、むしろ実存的不安を伴うものであった。誤りでよかったと、安堵する。

  お昼頃、床屋に行く。始めのうちは職人さんとおしゃべりをしていたが、途中から居眠りモードに入る。

 

   散髪を終えて、どこかで昼食をとろうと、商店街を歩き、「元祖平壌冷麺食道園」で冷麺を食べることにした。前回は中辛を注文したが、今回は大辛を注文。うん、このくらいがちょうどいい。

  昨日から 蒲田宝塚で「テルマエ・ロマエ」が始まった。次の回(3時30分から)が始まるまで、蓮沼あたりを散歩する。東急池上線で蒲田から1つ目、蒲田と池上の間、何の変哲もない街だが、最近、『出没!アド街ック天国』で取り上げられた。


「蓮沼ベスト30」の第1位、池上線

  蓮花寺(「蓮沼ベスト30」の第4位)で休憩する。鎌倉時代からの由緒ある寺である。ホームレス対策で公園からもベンチが撤去されたり、ベンチがあっても寝っころがれないように仕切りが付けられたりする昨今、ここには普通のベンチがある。ベンチに座って、気持ちのいい風に吹かれる。

  『テルマエ・ロマエ』は期待していたほどではなかった。もっと笑わしてほしかった。くすぐり的な笑いは随所にあったものの、場内爆笑という場面はほとんどなかったように思う。原作のコミックを知らないのだが、たぶんそういうことを期待できる(期待すべき)作品ではないのだろ。しかし、映画館で観ていた予告編では笑わしてくれる作品のように紹介されていたと思う。ポスターの人物配置は、『Always 三丁目の夕日』を彷彿とさせる。古代ローマと現代日本の間のタイムスリップ物語であると同時に、「銭湯のあったあの頃」への郷愁(ミニタイムスリップ物語)を描こうとしたものと思うが、銭湯から内湯へ、さらには温泉(露天風呂)へと場面が転換していったので、「銭湯のあったあの頃」という隠れモチーフは薄れてしまったと思う。阿部寛の裸は皮膚がすべすべした感じで、きれいな男性ヌードという印象を与えていたが、本当は、もっとゴツゴツしていた方がよかったと思う。

  今日の夕食の献立は、天ぷら(エビ、アスパラ、人参)、鮎の塩焼き、ちらし寿司。ビールで乾杯して、息子の就職の内定(内々定?)を祝う。名古屋の会社に勤めることになったので、来年の4月から家を離れることになる。私の母は「さびしくなるね」とさかんに言う。