ここ数日、ブログの更新が滞って、心配された何人かの方からメールをいただいてしまった。
Mさんが亡くなったこともショックだったのだが、もう1つ、日曜日に母が自宅で転倒して腕を骨折してしまい、昨日今日と母の付き添いで病院に行っていたのである。母は2年前にも自宅で転倒して、そのときは左腕を骨折しているのだが、今回は右腕である。足でなかったのは不幸中の幸いだが、本当によく骨折をする人である。
土曜日は、午後、「phono kafe」、「あるす」、「まやんち」の梯子をした。Mさんが元気になって東京に出て来られるようになったら、行ってみたいといっていた場所である。
まずは「phono kafe」でご飯セット。妻と一緒に行ったので、6種類の惣菜すべてを注文した。Mさんは手術後、食事にはずいぶんと気をつかうようになり、マクロビューティックな「phono kafe」のメニューには関心を持っていた。
食後のコーヒーは「あるす」で。その前に呑川の桜並木を見物する。
Mさんはとくにコーヒーが好きという訳ではなかったが、「あるす」のご夫妻の仲睦まじい様子に惹かれていたのだと思う。あるとき、メールに、こんなに若いときにこんな病気になるなんて思っていなかった、小さな病気はいくつかしても、自分はおばあさんになるものだと思っていた、と書いてきたことがあった。自分が漠然とイメージしていた「老後」というものの理想的な姿を「あるす」のご夫妻に見ていたのではないかと思う。もし長生きしていたら、Mさんはきっとかわいいおばあさんになっていたことだろう。
「あるす」はご夫妻のご自宅の庭の一隅にあって、今日はそのお庭に入れていただいた。
最後は「まやんち」でデザート。私の顔を見るなり、店主のまゆみさんが「モダンロールあります」と言った。手間のかかるメニューなので、しばらくお休みしていたのである。久しぶりの蒲田モダンロールを味わう。上品な甘さのあんと生クリームを抹茶のケーキでくるんだ和洋折衷の逸品だ。Mさんはこれを食べてみたいと言っていた。これも一種の供養ではないかと思い、「モダンロールをもう1つ」と注文しようとしたら、モモコさんから「食べ過ぎです」と釘をさされた。Mさんもきっと同じことを言っただろうと思う。
今日は3月31日。4月始まりで付けている、ほぼ日手帳カズンの最後の頁の記入が終わる。これで2013年度版はお役目ごめんである。
三段に重ねたのは、上から、2011年度版、2012年度版、そして2013年度版である。2012年度版を書き終えたとき、前年に比べてずいぶんと厚みがましたなと思ったものだが、今年度はそれどころではない。いろいろな出来事があった。たくさんの出会いと、いくつかの別れがあった。それらを全部吸収して、まるでドラゴンボールの魔人ブーのようになったカズンである。
一緒に写っている花は、「あるす」の庭に咲いた山桜である。