フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

4月6日(日) 雨のち晴れ

2014-04-07 12:23:13 | Weblog

     9時、起床

     アスパラと長芋と椎茸の炒め物、サラダ、マフィン、紅茶、ロールケーキの朝食。朝からデザート付の食事である(昨夜食べずに残っていたのです)。

     雨が降っている。

     昨日、人伝に「maruharu」が近日閉店するという話を聞いた。このところ顔を出していないので、知らなかった。「maruharu」仲間のこーちゃんのお母さんにメールで詳しいことを教えてもらう。店の入っている建物が建て替え工事をすることになり、それを機に、店を閉めて、郷里(茨城)に帰って、そこでお店を始めようとハルさんはお考えのようである。4月23日が最後の営業日とのこと。それは、残念だなあ・・・。とにかく近々、「maruharu」に顔を出さなくては。

     昼食はチャーハン。

      一時、雷が鳴り、雹が降る。

      夕方になって、雨が上がったので、自転車にのって池上の病院へ母を見舞いに行く。

     10分ほどで到着。

     8階の廊下のエレベーターホールの窓から蒲田方面を望む。

     病室に入ると、母はベッドで体を起こしていた。いったん横になると起き上がるのが大変なので、こうしているとのこと。

     向かいのベットの老婦人は、皮ジャン姿で入ってきた私のことを怪しい人間と思ったようである。私がちょっと席を外したとき、母に「お金の取り立てに来た人? 振り込め詐欺の人? お金を渡しちゃだめよ」と母にアドバイスしたそうだ。

     向かいの病室で、おそらく父親の見舞いに来たのだろう、若い女性がベットの傍らで椅子に座って、じっと本を読んでいる。電車の中ではついぞみかけなくなった読書する女性を久しぶりに見た気がした。同時に、病室は読書が似合いの空間であることに気がついた。

     病院には1時間ほど滞在し、帰りに本門寺を散歩する。夜桜にはまだ早い時刻で、夕桜といういい方があっている。

     長い階段を上がり切ると、広い境内に出る。

     五重塔の方へ。

     池上会館の屋上にのぼる。 

     さあ、帰ろう。

          夕桜家ある人はとく帰る  一茶

     クレープの露店が一店だけ出ていた。

     階段の途中にお馴染みの猫がいた。

     呑川沿いの寺で、桜をライトアップしている寺があったので、自転車を降りて、夜桜見物をする。この寺は菜の花もきれいで、桜と菜の花のコントラストが美しいのだ。

      夕食は豚肉とキャベツを蒸したものをポン酢で食べる。

     昨日の卒業生との集まりのとき、京都から来たUさんが、澤田瞳子さんから預かってきた彼女の新刊書『関越えの夜』(徳間書店)を頂く。デビュー作『孤鷹の天』とはずいぶん趣を異にした作品である。歴史小説(時代の変動がテーマ)ではなく、時代小説、いわゆる市井物(前近代社会の一定の安定した状況の中での人々の生活や人生がテーマ)である。お礼のメールを出したら、その返信の中で、この小説はデビュー作を書いている(書下ろし)間に雑誌に連載していた作品(今回の単行本化にあたって大幅に加筆修正)であると教えていただく。一方に長編の歴史小説、他方に連作短篇の時代小説、そうやって精神のバランスをとられていたのかもしれない。

    明日、母の手術で病院に長時間滞在することになるので、鞄の中に入れていこうと思う。