9時、起床。
朝食はとらず、お昼に鹿島田の「パン日和あをや」へ行く。
線路沿いの道を矢向の方へ10分ほど歩く。
塚越銀座とよばれる商店街の一角に「パン日和あをや」はある。
イートインのためのテーブルは2つしかないので、それが埋まっていないことを祈りつつ、入口の戸を開ける。奥のテーブルに先客はいたが、手前のテーブルは空いていた。
クロワッサンと大人パン。
大人パンとは赤ワインを練り込んだパンのこと。胡桃とレーズンが入っているが、レーズンも赤ワインで漬けてある。もっと薄くスライスしてチーズをのせて食べるとワインに合うようです。
さつまいものポタージュスープ。
アスパラスペシャル。北海道から届いたアスパラが主役。
コーヒーは終盤で注文。
美味しいパンとスープと野菜を黙々と味わっていたが、先客が席を立ったので、「あをや」のご夫妻とあれこれおしゃべりをする。印象に残ったのは、若い人たちの間では、食後にコーヒーを飲むという慣習が衰退しているという奥さんの指摘。ランチの後、とくに洋食を食べた後は、珈琲を飲んで口の中をすっきりさせたいというのがあると思うのだが、若い人たちは水を飲めばそれで済んでしまうようですとのこと。記憶をたどると、水の入ったペットボトルをバッグに入れている学生をキャンパスで見かけるようになったのは90年代の終わり頃からである。健康志向というだけでなく、水が商品(有料)になったことで、水を飲むことが新しい消費のスタイル=ファッションになったという意味が大きいのではないかと思う。私自身は、食事中に水を飲み(よくお替りをする)、食後にはコーヒー(ときに紅茶)を飲む。食事中に水を飲むのは子どもの頃からで、流行とは無関係だが、食後のコーヒーはそれが都会の大人のライフスタイルであることを意識して学生の頃に身に付けた習慣である。いまの学生たちもコーヒーは飲むが、それは食後に飲むよりも、それ単独ないしはスイーツと一緒に注文するものである。私は食後のコーヒーも飲むが、単独あるいはスイーツのお供のコーヒーも飲む。つまりは私は過渡期的な人間で、昭和的ライフスタイルと平成的ライフスタイルの両方を兼ね備えているのだろう。だから勢い支出も多くなりがちである。ただし、私は酒も煙草もやらないので、それでバランスはとれているのである。
おしゃべりを楽しんでいて、店を出る時間が遅くなってしまった。母の入院している病院のロビーで2時に娘と待ち合わせをしていたのだが、大幅に遅刻である。娘に電話をして、先に病室に行っていてくれと伝える。
元々は今日、我が家では私の誕生日(還暦)の祝をすることになっていた。誕生日当日(金曜)は私は大学でゼミがあるので帰りが遅く、昨日(土曜)は妻が千葉のデパートで講習の仕事があって帰りが遅いため、今日にしたのであるが、母が入院してしまったので、私と妻と娘の3人だけとなった。
妻と娘からポーラン製(KERSEN)の食器をプレゼントされた。さわやかで愛らしいデザインである。
このお玉のような形の食器は何に使おうか。
今夜は私の好物のすき焼き。さっそくいただいたばかりの食器を使う。
デザートはシブースト。
深夜、録画してあった『弱くても勝てます~青志先生とへっぽこ高校球児の野望~』の初回を観る。『あまちゃん』に出ていた福士蒼汰と有村架純と薬師丸ひろ子(それから荒川良々も)が出演している。『泣くな、原ちゃん』に出ていた麻生久美子と薬師丸ひろ子が出演している。二宮和也は嵐のメンバーの中では一番好きである。弱小チームが甲子園を目指すというのもスポーツドラマの定番である。だから、たぶん面白いに違いない・・・と思うのだが、はたして、どうだろう。次回も観てみよう。
幾年(いくとせ)をめぐりて今日の春の月 たかじ