7時半、起床。
昨夜書き上げた原稿に目を通し、若干の修正をして、担当者にメールで送る。これで今日は日曜日らしい日曜日になる。
パンとサラダと紅茶の朝食。
午後、散歩に出る。初夏の陽気だ。
京浜東北線と南武線を乗り継いで、蒲田→川崎→鹿島田。
鹿島田といえば駅から徒歩10分の塚越銀座商店街にある「パン日和あをや」である。
同じ建物の隣のお店が改装工事をしていて、その音が聞こえてくる。先客でいた女性は大家さんで、「すみさん。うるさくて」と謝られる。いえ、それほどのことはありませんから。
先客が店を出て行ってから、「よろしければ、どうぞこちらのお席に」と奥様にうながされる。ガラス戸に近い明るい席の方が料理の写真が上手く撮れますと前に私が言ったのを憶えてくださっていたのである。
今日、注文するものはあらかじめ決めていた。新玉ネギのサンドウィッチである。
昨日奥様がツイッターで、本日は新玉ネギのサンドウィッチを作りましたとつぶやいていた。原稿書きで外出できない私は、「明日もありますか?」と返信して、ありますというので、「では、明日うかがいます」と伝えたのである。
椎茸のポタージュスープ。いつもながらここのスープは美味しい。これからさらに暑くなってきたら、きっと冷製スープも欲しくなる。
スープを飲みほした頃、新玉ネギのサンドウィッチが運ばれてきた。ポテトチップスとピクルスが付いている。
新玉ネギのサンドウィッチはBLTサンドのベーコンを新玉ネギにした感じ。
玉ネギは薄くスライスしたものではなく、ぶ厚く輪切りにしたもの。生ではなく、電子レンジで加熱してある。とろけたチーズと粒マスタードとの相性が抜群である。これは美味しい。新玉ネギの輪切り+チーズ→電子レンジで数分チンで、夕飯のおかずが一品できますよと奥様が言った。はい、覚えておきます。
最後はクロワッサンとコーヒーで締める。ここに来たらやっぱりクロワッサンは抜かせない。
先日、男女の2人連れ(20代か30代)のお客さんが来店して、「ここは大久保先生がときどきいらっしゃる店ですよね」と奥様に言ったそうだ。私の教え子ではないかと奥様は言うが、二人の特徴を聞いても、該当する人物が浮かんでこない。「先生のブログに登場するお店を訪ね歩いているのです」と彼らは言ったそうだ。ふ~む、純粋にブログの読者で私とは直接の面識のない方とも考えられる。そういう例は、「SKIPA」でも「PHONO KAFE」でも、驚いたことに「喜楽亭」でもある。私のブログを読んでやってきたと店主の方に告げられるのだが、私と面識のある方である場合とそうでない場合(純粋なブログの読者)が半々くらいであろうか。お店の方には感謝される(ブログが宣伝媒体として機能している)ので、よいのだけれど、誰だかわからない(知っている方なのか、そうでないのか)というのは気になるところである。
カウンターに南伸坊の著書が何冊が置かれている。奥様がお好きのようである。手にとってパラパラとやっていたら、「パラパラしただけではこの本の面白さはわからないのです」と注意される。は、はい。読書指導されてしまった(笑)。ふと、中学校時代の女の国語の先生のことを思い出した。40代くらいの、たぶん独身の、きれいな方であったが、テストで、私が97点を取り、唯一の減点が、「孤独」の意味を書けという問題で、「ひとりぼっちでさびしいこと」と書いて△が付いた(最初〇を付けて、それを二本線で消して、△に変えられていた)答案を私に手渡しながら、「大久保君、孤独というのはね、ひとりぼっちではあるけれども、必ずしもさびしいものではありません」といってニコリとした。あのときの表情は女優のようで、私はちょっと痺れましたね。
暖かな日差しを浴びながら、駅までの道を戻る。
蒲田に着いて、駅ビルのTSUTAYAをのぞいたら、「ゼログラビティ」がたくさん並んでいたので、「ラッキー!」と思いながら一泊二日で借りる。レジに持って行くと、スタッフさんに「おめでとうございます」と言われる。誕生月だから新作以外は半額になるそうだ。別に還暦のお祝いを言われたわけではないのね。最近、「還暦おめでとうごあいます」と言われ過ぎて、TSUTAYAでも還暦特典とかあるのかと思ってしまった。しかも「ゼログラビティ」は新作だから半額にならないしな。ちなみに60歳になってからまだシニア割(映画館がいつでも千円)を行使していない。あれって、窓口で年齢を証明するものを見せるんだよね。私は自動車の免許をもっていないので、保健証(カード)を提示するのだろうが、「私はシニアです」という自己呈示をはたしてさりげなくできるだろうか。
本日の夕食は鮭の西京焼きと肉じゃが。
業務連絡:現代人間論系の2年生のみなさんへ
現代人間論系の2年生を対象にした読書会のお知らせを論系のブログに載せました。興味のある方は、私までメールで連絡をして下さい。