フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

7月5日(土) 晴れ

2014-07-06 11:10:21 | Weblog

     9時、起床。

     今日は早稲田社会学会の大会がある。午後のシンポジウムから参加すべく昼前に家を出て、大学へ。

     途中、朝食兼昼食を食べに「SKIPA」に寄る。

     ちょうど雑誌の取材でもあったのだろう、先客でいた隣の席の女性が、重そうな荷物と一眼レフのカメラを首から下げて店を出ていった。のんちゃんに「取材?」と聞くと、「カップルでカフェを始めたい人のために参考になるような話を聞きたいということでした」と言ってから、「でも、カップルといっても、恋人同士では難しいですよね」と付け加えた。「なぜ?」と聞くと、「絶対に喧嘩になるから。それで別れちゃうんじゃないかしら」と言ったので、思わず声をあげて笑ってしまった。そうか、素人がカフェを始めるというのはあれこれ大変で、それを乗り切っていくためには、夫婦という安定した関係が必要で、恋人同士という不安定な関係では難しいということですね。そうか、そうか。

     SKIPA定食を注文。

    定食のメインは鶏肉団子と大根のオイスターソース煮(鶏肉団子は定番だがそれをどう調理するかは日替わり)。

       食後のアイスチャイを注文。

     「梅花亭」で麩饅頭を購入し、研究室でお茶。

    1時半から早稲田社会学会大会シンポジウム。

     今年度のシンポジウムのテーマは「当事者主義の現在―ネオリベラリズムに直面する当事者と支援者」

       報告者(報告順):

        岡部耕典(早稲田大学) 障害と当事者をめぐる支援の現在―「自立」と自律のポリティクス

        飯野由里子(東京大学大学院) 「支援」をどう政治化していけるか?―「ケアする側であると同時にケアされる側でもある」という立場性を活かしつつ

        天田城介(立命館大学) 当事者主義をめぐる社会学―その社会を診断する

       討論者:渋谷望(日本女子大学大学)

       司会者:麦倉泰子(関東学院大学)

     前の方の席でじっくりを拝聴したが、大変に聴きごたえのあるシンポジウムだった。次号の『社会学年誌』(来年3月発行予定)の特集として活字になるそうなので、たくさんの読者の目に触れることになる。それを読んで触発される人もきっとたくさんいるに違いない。

     シンポジウムの後に学会の総会が開かれ、去年に続いて司会進行役を仰せつかる。司会というのはその場で指名されるのだが、きっと司会に向いていると思われているか、指名しやすい(頼んでも断らない)と思われているかのどちらかだろう。今回は、いつもの議題に加えて、3年に一度の理事・監事の改選という議題があった。

     総会が終わり、懇親会まで少し時間があったので、教員ロビーに郵便物を取りに行く。今日から中庭に入れるようになっていた。一体何年振りであるか、すぐには思い出せないくらい久しぶりである(3年半ぶりか?)。

     シンポジウムは33号棟の3階の第一会議室で開かれたが、懇親会は場所を同棟16階(最上階)の第10会議室に移して行われた。

     最上階からの眺めを楽しみながら、歓談(みんないつ司会のT先生からスピーチの指名があるかヒヤヒヤしながら)。

     本部キャンパス方面。手前は穴八幡神社。

        東京スカイツリーを望む。

     懇親会は8時半頃、お開きになった。研究室に戻って少しばかり雑用を片付けてから大学を出る。

     一日の疲れから電車の中ではうつらうつらした。寝過ごさないように蒲田の手前の大森から席を立った(実は、大森を蒲田だと間違えて席を立ってしまったのである)。

「シャノアール」に寄ってアイスティーを飲んで眠気を覚ましてから帰宅。

     玄関先の月下美人が開花していた。明日の朝にはしぼんでしまう一夜限りの大輪である。

       ワールドカップ準々決勝アルゼンチン対ベルギー戦を最後まで観てから、4時過ぎに就寝。