フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

7月10日(木) 曇りのち雨

2014-07-11 02:00:24 | Weblog

     8時、起床。

     マフィン(バターを塗って)、サラダ、牛乳の朝食。

     昼前に家を出て、大学へ。

     朝からいくらか体調が悪かったのだが、電車の中でだんだん悪化してきた。

     これはいかんと思い、東西線の飯田橋あたりで、3限の大学院の演習の履修者(3名)にメールで連絡をして休講にする。その後に予定していた卒業研究指導も延期にする。

     研究室に着いて、ロキソニンを飲んで、リクライニングシートに身を沈めて、しばらくじっとしている。ロキソニンは私にとっての特効薬で、『ドラゴンボール』の孫悟空にとっての仙豆みたいなものである。だんだん効いてくるのがわかる。しんどさが徐々に緩和されていく。もっともロキソニンは基本的には鎮痛・解熱剤なので、体調不良の原因そのものに働きかけているわけではない。あくまでも症状を緩和しているだけなのだ。それでも主観的には回復してきた。

     毎年、6月頃に一時的に体調が悪くなることが多い。春学期の疲れがちょうど出るタイミングなのだろう。今年は授業や会議の負担が少ないので、6月は何事もなく乗り切ったが、ここにきてようやく疲れが出たのかもしれない。

     しばらく研究室で本を読んで過ごす。本が読めるのだから大したことにはならないだろう。

     帰る途中で、「トンボロ」に寄って、読書の続き。食欲も出て来たので、アンパン(メニューにあるのだ)を注文。

     丸の内の「丸善」で本を都市社会学関連のハンドブックとノートを数冊購入。 

        中筋直哉・五十嵐泰正編『よくわかる都市社会学』(ミネルヴァ書房)

        町村敬志・西澤晃彦『都市の社会学』(有斐閣)

        船津衛・浅川達人『現代コミュニティとは何か』(恒星社厚生閣)

     書店内のカフェでしばらく読書。「オレンジフロートを下さい」と注文したら、店員さんが「はい、ブレンドコーヒーでございますね」と復唱したのでびっくりした。「オレンジフロート、ブレンドコーヒー、オレンジフロート、ブレンドコーヒー・・・」と何度か呟いてみたが、全然似ていない。かろうじて「4音+4音」という音韻的構造が共通しているだけである。これはたぶん、私のような年配の男性が「オレンジフロート」を注文するという予測が店員さんの側になく、一番よく注文の出る「ブレンドコーヒー」という予測の下で私の注文の声を聞いているためだと思われる。前にも似たようなことがあった気がする。

     これを食べて体調がまた悪くならないか、ちょっと不安があったが、大丈夫であった。少なくともお腹には来ていない。

     台風が近づいている。

     7時半、帰宅。夕食は麻婆豆腐。

     食事をしながらNHKのドラマ『吉原裏同心』(第3話)を観る。今季観ている唯一の時代劇で、原作は佐伯泰英の小説。吉原を仕切る人物に雇われた剣客が遊女たちにふりかかる事件を解決していくという話。NHKだけあって作りが丁寧で、楽しめる。ラスト、このままでは終わるまいと思っていたら、案の定、剣客が南町奉行を夜道で待ち伏せるシーン。「殺しちゃうのかしら」と妻が心配そうに(嬉しそうでもある)言う。しかし、いかに悪い奴とはいえ相手は南町奉行である。「必殺仕事人」ならそれもありだが、このドラマはそこまではいかないだろうと思っていたら、痛めつけて、髷を切り落として終わりだった南町奉行は面目を失い更迭されることになる。うん、それでいいでしょう。