9時、起床。
昨日の夕食の残りもの(鶏肉とズッキーニと玉ねぎと椎茸の炒め)、マフィン、サラダ、牛乳、紅茶、グレープゼリーの朝食(兼昼食)。
昨夜は食後しばらくして腹痛に見舞われた。たまに来るタイプの腹痛で、原因はよくわからない。腹筋が張った感じになり、胃のあたりがシクシクして、痛みが背中(背筋)に回って、やがて抜けていく。そう、腹から背に抜けていく感じ。まるで見えない矢に体が貫かれる感じだ。昔から、30代の頃からたまに来る痛みなので、「ああ、来たかな」と思う。矢の太さ(痛みの大きさ)や矢の速さ(痛みが背中を抜けていくまでの時間)はケースバイケースで、昨夜のは矢の太さはそれほどでもないが、速度が遅くて、なかなか痛みが抜けなかったので、ロキソニンを飲んで寝た。朝起きて(もうロキソニンの鎮痛効果は切れている)、痛みがぶりかえすことはなかった。
考えられる原因としては、食べ過ぎ、風邪の兆候(筋肉痛)、ストレス性の胃痛、胆石から来る痛みである。胆石は以前からあるが、いわゆる疝痛というものが起こったことはないので、おとなしいタイプのものだと思っているが、実は、胃の辺りのしくしくした痛みは胆石のせいなのかもしれない。
一度だけ、30代の半ばの頃に、かなり大きな矢が刺さって、そのときは高い熱まで出て、病院に行ったら即入院となり、退院まで3週間もかかった。その間、いろいろ検査をしたが、結局、原因はよくわからず、それでも診断書には何か病名を書かなくてはならないので、急性胆嚢炎という名前がついた。退院まで3週間もかかたったのは、血液検査の肝機能の数字が正常値になるまで退院の許可が出なかったからである。
というわけで、今日は家でおとなしくしていた。昼寝をするといくらでも寝られる。やはり疲れがたまっているようである。
夕方、いくらか涼しくなったので、散歩に出る。
「ムッシュのんのん」がやっていたので、寄って行く。しばらくマスターが持病が悪化して休業していたのだが、回復されたようである。
マスターは私と同じ午年で、私より一回り上の72歳。もう体にガタがきているし、景気もよくないので、そろそろ店仕舞いをしようかなとおっしゃる。まあ、ぼやきは前からなので、いますぐ閉店ということはないだろうと思うが、そんなことを言わないでくださいと言っておく。
アイスレモネードで喉を潤して、あまり長居はせずに店を出る。お互い体をいたわりましょう。
「ムッシュのんのん」の滞在時間が短かったので、もう一軒、カフェの梯子をする。
「テラス・ドルチェ」でコーヒーを飲みながら、歳時記を開く。「夏服」関連の句を読んでいく。夏服らしく軽快な句が多い。
旅の荷の中より出して半ズボン 黒坂紫陽子
サマードレスの腕が伸びきり受話器とる 河野多希子
麻服の風の渇きも他郷かな 橋本栄治
簡単な体・簡単服の中 櫂未知子
セル軽く荷風の六区歩きけり 加藤三七子
8月の句会の兼題は「風」なのだが、「風」という漢字が入っていればよいので、「荷風」を詠みこんだ句でもいいわけだ。
7時頃に店を出る。繁華街を通り家に帰る。
夕食は鮭と野菜のオーブン蒸し。ご飯は軽めにしておく。
デザートは西瓜。
食後、昨日のような痛みが来ることはなかった。
『HERO』の初回を録画で観る。雨宮(松たか子)と久利生(木村拓哉)との関係はどうなったのかというのが、当然気になるが、雨宮は検事になり、二人の関係は自然消滅したような設定になっていた。「何もかもうまくいくとは限らない」と久利生。もっとも「別れた」とは言っていないので、もしかしたら続いている可能性も含みに残している。ただ、その場合は、久利生と麻木(北川景子)の間に今後恋愛感情が生じるとまずいことになるわけで、逆に言えば、久利生と麻木の関係がどう描かれるかで、描かれない久利生と雨宮との関係がどうなったかがわかるということだろう。久利生というのは二股をするキャラではないだろうから。