7時、起床。
パン、サラダ、牛乳の朝食。
今日も暑い。散歩のついでに昼食といういつもの行動パターンがとりにくい。こういうときのためにカップヌードルがある。
食事をしながら『若者たち2014』第3話(録画)を観る。名場面のたくさんあるドラマである。というか、名場面しかない。歌で言えば、サビだけしかない歌のようなものである。もしこれが長いドラマの総集編ならば素晴らしい編集センスだといえるだろうが、これは総集編ではなく元のドラマそのものである点が問題なのである。売れっ子の若手の俳優がたくさん出ている。通常なら考えられないようなオールスターキャストである。飛車と角ばかりの布陣で将棋を指すようなもので、脚本家はさそかし困っただろう。それぞれの俳優のためのストーリーを作らねばならず、それぞれのストーリーの見せ場を作らなければならない。それも毎回だ。毎回、それぞれのサブストーリーが同時進行し、見せ場が作られている。それぞれに感動的だ。「感動的」ではあるが、それは感動とは似ているが違うものである。ある刺戟を与えると、視聴者は感動するという経験則があって、それに従って刺戟をちりばめた脚本であるように私には思える。たとえば未熟児で生まれた子供の両親に今後の障害の可能性について医師が説明する場面はそのサブストーリーの中ではきわめて重要な場面である。もっときめ細かく、時間をかけて、丁寧に演出するのにふさわしい場面である。しかし、他のサブストーリーの見せ場も盛り込まねばならないから、あまり時間はかけられない。未熟児の命の問題は、このドラマが正面から向き合おうとする問題ではなく、ドラマが「感動的」であるためのコンテンツの1つであるように私には見えてしまう。ああ、もったいない。
夕方、ジムへ行く。クロストレーナー50分で、720キロカロリーを消費。
ジムを出て、夕方の蒲田の街を散歩しながら、「phono kafe」へ向かう。
「phono kafe」の前(銭湯の前でもある)の路上にお囃子が出ていた。ここで練習をしているのだろうか。それともここが本拠地なのだろうか。
時間はすでに6時を回っていたが、店には先客は二組。空いているテーブルに座って、梅ソーダを注文。
昨日食べて美味しかったコリンキーのスパイシーフリットを注文。コリンキーがたくさん入荷したので、今週はこれでおしますと大原さん。
カフェ仲間のカナリアさんが途中から入って来られて、満席だったので、相席を勧める。最近、体調が芳しくないそうで、ときどき咳込んでおられた。どうぞお大事にしてください。
夕食は豚肉のソテー(塩胡椒で)。
深夜、片岡義男の短編小説集『ミッキーは谷中で六時三十分』の表題作を読む。目を見張るような文章の才。この作品を読んだことで今日という日の充実度が一気に高まったように思う。今日は「ミッキーは谷中で六時三十分」を読んだ日だ。いま気づいたが、このタイトル、川柳になっている。