フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

3月5日(木) 晴れ

2015-03-06 11:30:52 | Weblog

8時、起床。

サラダ(鶏のササミ、トマト、レタス)と紅茶の朝食。

こういう軽い朝食のときは昼食をがっつり食べるつもりなのだろうと、日頃からこのブログを見ていただいている方なら思うに違いない。

はい、その通りです(笑)。

今日は「phono kafe」の大原さんと、常連客で陶芸作家の清水さんを「パン日和あをや」にご案内することになっている。12時半に蒲田駅に集合して、南武線で川崎から2つ目の矢向で降りて、歩くこと10分、予約をしておいた1時に「あをや」に到着した。

お二人を「あをや」の奥様に紹介する。土日は旦那様もお店を手伝っているが、平日は奥様お一人で切り盛りしている。

カウンターの上に並んだパンたちに目を輝かせるお二人。

クロワッサン(プレーン)とフルーツフィセル。

マロンパンとコッペパン。

アンパン二種『桜あんと小倉)。

丸パンと食パン。

さて、何を注文しようか。

とりあえず喉が渇いていたので、「3月のドリンク」、いちごミルクを注文し、お二人が奥様の案内で二階の和室を見学している間に飲み干す。二階から降りてきた清水さんが空になったグラスを見て、「あっ、写真を撮ろうと思っていたのに・・・」と言った。

サーモンとアボカドとチーズのサンドウィッチ。清水さんとシェアして食べる。

B.L.Tサンドウィッチ。これも清水さんとシェアして食べる。

ベジタリアンの大原さんは野菜のサンドウィッチを注文。

椎茸のポタージュ。私は普通サイズ、お二人はミニサイズを注文。美味しい。「普通サイズにすればよかった・・・」と清水さん。

やはり「あをや」に来たからにはクロワッサンを食べないと。私と大原さんはプレーンのクロワッサンとホットショコラ、清水さんはチョコクロワッサンとコーヒーを注文。

私がクロワッサンを千切って、ホットショコラをつけて食べるのを見た清水さんは、「私もホットショコラにすればよかった・・・」と言った。清水さん、本当に食いしん坊ですね(笑)。

途中から小さなお子さんを連れた女性が入ってきて、もう1つのテーブルに座った。久しぶりの来店らしい。われわれの話の輪に加わっていただき、スリーショットの写真も撮っていただいた。「よくいらしゃるんですか?」と聞かれたので、私はよく来ますが、この二人は今日が初めてですと答えるとびっくりしていた。図々しい、いえ、社交的な性格のお二人なんです。

お子さんは最初、神妙な顔をしていたが、しだいに笑顔があふれるようになった。名前は「茉里ちゃん」というそうだ。お、女の子だったのか・・・。

2時間ほど滞在して、失礼する。

 

馴染みのカフェの方々を、別の馴染みのカフェへお連れするのは私の「カフェ・ライフ」のミッションの1つである。今日はそのミッションを成功裡に終わらせることができ、満足である。次は「あをや」のご夫妻に「phono kafe」に来ていただこう。

大原さんはこれからお店に戻って、大工仕事がある。

清水さんは3月26日から中目黒の生活雑貨の店「ハイジ」で始まる個展(4月5日まで)のための作品を焼かねばならない。

蒲田駅の改札で解散。

駅ビルの有隣堂をのぞいて、奥田祥子『男性漂流』(講談社+α新書)を購入。

「まやんち」で読むことにする。今季、一番面白いTVドラマは『問題のあるレストラン』だが、あの作品には一つ弱点がある。登場する女性たちの内面が丁寧に描かれているのに比べて、敵役の男性たちの描写が三文新聞の風刺漫画のように粗雑であることだ。厚味のない、ペラッペラの男たち。一種の仇討劇であるから、赤穂浪士が丹念に描かれ、吉良上野介が粗雑に描かれるのは演出上やむをえない面があるとはいえ、でも、あんまりだと思う。敵役もそれなりに厚味のある人物でないと、仇討成功の場面の感激が弱いのではないかと思う。察するに、脚本の坂元裕二は異性である女性たちの取材はたくさんしたと思う。そうでなくては、あれだけ魅力的な台詞(とくに女性たちの独白的シーン)を男性の脚本家が書くことはできないだろう。しかし、それと同等の熱意をもって(セクハラをする側の)男性たちの取材は行わなかったと思う。自分と同性だからと高をくくっているところがあったのか、男性が内面を吐露する場面がそもそも構想されていないからなのか(いまのところそういう場面はない)、それはわからないが、もし坂元が男性たちの心理もしっかり取材をして脚本を仕上げたならば、『問題のあるレストラン』は今季ナンバーワンのドラマであるにとどまらず、ドラマ史上に名を残す傑作となっただろうと思うと、惜しまれてならない。

坂元がしなかった男性たちへの取材を『男性漂流』の著者はしっかりとやっている。しっかりとやっていながら、「よくわかない」という保留をしているところが好感がもてる。「すべてわかった」というスタンスで書かれた本は、たいてい、ダメである。

カスタードプリンとアイスティーを注文。

きれいな色と形のプリンである。見ているだけでうっとりする。

3月の下旬に卒業生3人を「まやんち」へ連れて来ることになっているので、その予約をする。「まやんち」へ来ると幸せになれるという都市伝説が私の教え子の間に生まれているらしい(笑)。

陽が長くなってきたと感じる。

夕食は豚肉の味噌漬け焼き。

デザートは「パン日和あをや」の桜アンパン。トースターで軽く焼いてから、妻と半分こして食べる。

しっかり食べた一日の最後はランニング&ウォーキング。昨日ほど風は柔らかくはない。明日は寒さが戻りそうだ。

トレーニングを終え、風呂を浴びてから、今夜の『問題のあるレストラン』(録画)を観る。来週の予告編には男たちの内面が吐露される場面らしきものがあった。期待しよう。