フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

3月11日(水) 晴れ

2015-03-12 11:41:50 | Weblog

8時半、起床。

サンドウィッチ、サラダ(トマト、レタス、それから焼き芋)、紅茶の朝食。

サンドウィッチはメンチカツと炒り卵。母からのおすそ分けである(焼き芋も)。

窓際に積んでいた本が崩れ落ちた。そろそろまた本の移動を考えなくてはならない。

崩れた本を元に戻しながら、4年前の今日の記憶がよみがえる。

Y新聞のA記者の取材を受けるために神楽坂へ。

指定された「坂の上レストラン」は飯田橋ギンレイホールのある軽子坂の途中の路地裏にある。

約束の時間の5分前に到着。店の人にA記者の名前を言うと個室に通される。A記者はまだ来ていない。午前中が締め切りの記事の直しをギリギリまでやっているのだろう。

ほどなくしてA記者もやってきて、料理の注文をしてから、取材を受ける。現代家族に関する内容だったが、テーマが広範に及んだので、長老、中堅、若手の家族社会者を何人か紹介しておいた。

料理の方はランチのコースメニュー。スタッフの方が運んでくるたびに料理の説明をしてくれたが、取材の方に意識がいっているので、説明の内容はほとんど覚えていた。

前菜いろいろ。

小さなイカが入ったトマトソースのパスタ。

メインディッシュはカジキマグロをチョイス。いい焼き加減だった。

春らしい彩りのデザート。

コーヒー。

A記者はよく笑う方である。

一文の文芸専修の卒業生で、専修が違うから演習や卒論の指導をしたわけではないが、大教室での私の講義を履修したことがある。教室の入り口に近い最前列の席によく座っていた。それは必ずしも熱心な学生だったからではなくて、遅刻して教室に入ってくることが多く、そうすると入口から一番近いその席に座ることになるのである。おまけにしばしば机に突っ伏して居眠りをしていた。最前列の席に座ってあからさまに居眠りをする学生はそうはいないから、記憶に残っている。彼女はその後アメリカに2年間留学してからテレビ局に就職し、現在は関連の新聞社に出向している。文章の仕事は彼女の性に合っているようである。

取材を終えて、大学へ。

1時から現代人間論系の新2年生を対象にした科目登録ガイダンスが始まっている。前半は論系紹介のビデオ資料を見たり、主任の御子柴先生からの説明。後半は各教員の自己紹介という内容である。私は後半から参加したが、今日は所用で欠席の先生が多く、私が教室に入って行ったときは、私を含めて二人の教員の自己紹介を残すのみになっていた。ギリギリで滑り込んだわけだ。

御子柴先生からは自己紹介の時間は一人4分と事前に言われていたが、私の前の先生も、その前の先生も長めに話をされていたので、きっと欠席の先生が多いから時間が余っているのだと思って、私も長めに話をしたら、あとから御子柴先生に「言葉は欲望を刺激しますね」と言われてしまった。哲学的な表現だが、要するに「しゃべり過ぎです」ということである。す、すみません。

ガイダンスの終了後、私のゼミを希望しているという学生から質問を受ける。サブカルチャーに関心があるのだが、先生のゼミに入れるでしょうかという内容だった。サブカルチャーがライフストーリーと関連があるものである限り、OKですと答える。

3時半から現代人間論系の教室会議。重要な議題が多く、6時過ぎまでかかる。

7時半、帰宅。

夕食は鰻の混ぜご飯(ひつまぶしというほどではない)。

デザートは苺。「さがほのか」という品種だが、「りかちゃん」がイメージキャラクターのようである。

今日が締め切りの日曜日の句会用の投句(3句)を日付が変わる前にすませる。

ランニング&ウォーキングをしたい気持ちはあったが、時間が遅くなったので、やめておく。風呂を浴びてから『ゴーストライター』第9話(録画)を観る。いよいよ佳境である。